40億年を駆け抜ける
胎児のまま生まれる?
ヒトは直立歩行とともに、大きな脳を手に入れました。そして安産を犠牲にしました。直立歩行で骨盤のかたちが変わり、お産が複雑になりました。赤ちゃんの頭は縦長で、骨盤の入り口は横長です。分娩時の赤ちゃんは、横長の楕円になった骨盤の入り口に、縦長の頭を横向きにはめ、回りながら横長の肩を通します。骨盤の出口は縦長なのでさらに回り続けるのですが、なぜそんなことができるようになったのか、驚きの仕組みです。
回りながら生まれないと出られないくらいぎりぎりの大きさまで育っても、月満ちて生まれた新生児は大人の世話がないと生きられないくらい、まだ胎児の要素を残しています。生まれてしばらくも、まだ胎児だと思えば産後も母子のつながりがとても強いことは納得。産後は自宅や赤ちゃんの部屋が第2の子宮になります。妊娠中に、子宮の居心地がよくなるよう冷えをとるように、産後のためには肌触りのよい肌着、やわらかいタオルケット、人によっては布おむつやおむつなしなど、できるだけ気持ちよいもので赤ちゃんを包んであげたいと産後の環境を準備するのではないでしょうか。
おなかの赤ちゃんが母体を満たし、胎動がわかるようになってくるころには、いよいよ本腰です。
月が満ち、ボディも満ちる
そうなってきて指摘されることに「おなかの張り」があります。産み日が近づくと、子宮が居心地よく整えられていると、お空の月の運行と呼応する、陣痛準備の張りもわかるようになります。「居心地よく」とわざわざ書くのは、疲れその他の原因でも、おなかが張るからですね。その場合当然、月との呼応は感じづらくなります。
現実問題として、妊娠中は忙しいです。仕事の引き継ぎもあれば、やりきりたいこともある。疲れでおなかが張る人は多く、わたしもそうで、「張っている」自覚すらありませんでした。
そんな状態でプレマのオフィスを初めて訪れました。プレマの空間に入ったことのある人は、環境の、独特の気持ちよさに驚くのではと思います。その清浄さが、いまほどわからないくらい自宅の対策が甘かった当時のわたしは、妊娠中期だったか……。
1時間弱の訪問だったはずですが、その日の夜、上の子を寝かしつけながら、お出かけしたのにいつもより疲れていないし、おなかがやわらかいことに気がつきました。逆にいうとずっとおなかが張っていたことに初めて気づきました。赤ちゃんに張り付くようにおなかがぴちっとしているのがいつもの夜でした。でもその日の夜のわたしのおなかには余裕があった。赤ちゃんもきっと寝心地よく過ごせたのです。
プレマの空間を訪れたことが直接の原因だと思いました。違いが衝撃的だったので、いったいプレマの環境のなにが妊婦にプラスなのか、中川社長に幾度か伺いました。「いろいろある」とのフレーズからお答えが始まるのが常で、いまともなれば、アポロシリーズや森修焼関連など、たしかに「いろいろある」のだとわかります。
だから、胎児っぽいまま生まれてくる赤ちゃんを、空間そのもので守ってあげる方向性も忘れないでほしいです。おうち環境を整えるのによいものを、実際に体感してみてほしい。いまは京都でも東京でも、プレマの「いろいろある」が体験できます。おうち環境を整えると、母子だけでなく、家族みんなのプラスになりますよ!