小さい子
夏から秋へと季節が変わって、いかがお過ごしでしょうか? 史上一番暑かった夏のダメージを上手に超えて、ここからはとにかく体を冷やさないよう、お腹ばかりでなく足首も守って、過ごしていただければと思います! 足首って冷えないように気をつけ始めて、実は冷やしていたのがわかる部位です。レッグウォーマーや足首ウォーマーで、大切にしてくださいね。
さて、最近、「低出生体重児の身体発育曲線」が30年ぶりに見直されました。妊婦健診を受けるたびに、お腹の赤ちゃんの身長や体重などを測られていると思いますが、出生時に体重が2500グラムを下回ると、低出生体重児になります。うちの場合は3人とも、元気な低出生体重児だったので(おそらくわたしという母体のクセです)、結局個性はあるのだから、体重ばかりでなく、元気かどうかで評価してほしいと思っていました。そのため、発育曲線そのものには疑問があります。
体重が足りない方向で逸脱すると、すごくチェックされるのに、産後、体重増加が早すぎる方向で逸脱することについてはまったく気にされない。太りすぎることだって本来なら問題視すべきなのに、変だと思っていましたね。
ただ、出生時の体重が全体に減る傾向にあり、低出生体重児が増えた、といわれて久しく、だいたい10人に1人が低体重なのだそう。なかには、産後の成長を、親御さんが真剣に心配するケースも。一般の成長曲線だと、スタートが小さい場合、なかなか追いつかないこともあるでしょう。大きく産んであげられなかった罪悪感のようなものに、グラフのせいで苛まれるよりも、産後の成長の評価基準が増えるのは、いいことだと思ってます。
そのなかで、どのくらいの子が軽くても元気なのか、併せて研究してもらえたらさらにいいですね。
軽さは許されない
低出生体重児として扱われると、新生児の体重が(便が出ることで)減らないよう、少なくとも母乳がきちんと出始めるまでは、ミルクを足すことになります。胎便が出る前に母乳以外のものをあげるなんて……と、心理的抵抗のあったわたしは、足すにしてもミルクでなく早く母乳にしたくて、早くたくさん母乳が出るように、乳房を温めました。病院でも利用できる三井温熱器などをお持ちの人は、利用されたらいいと思います。機器のない人は、ペットボトルにお湯を入れて、ペットボトルの底で、乳房の周囲から中心に向かって撫でていくと、よく母乳が出てきますよ。搾乳機も試したことがありますけど、やはり血液なので、温めるのが一番有効! 赤ちゃんの体重に問題がなくても、おっぱいを搾る機会はきっとあると思うので、覚えておいていただけたら嬉しいです。
もし今、お腹の赤ちゃんの体重が心もとない、と思われている人は、一般的にはさつまいもが勧められます。わたしと同じく、子どもの予想体重が2500グラムを超えるようがんばっていた友人が、「さつまいもとりんごでクリアできた!」と言っていました。現実として、そこを超えるか超えないかで産後の生活が変わるので、食べて寝て、育つように試してみるのはいいと思います。でも、わたしのように大きく産めないタイプの人もいるし、もし小さく産まれても、その子が元気であるかどうかは別の問題です。最初は悩んだこと、成長するにつれ、そんなこともあったな~ってなっていきますよ!