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くま先生のすこやか診察室

「子どもも親も、家族みんなの笑顔と幸せのために」総合医療くま先生からのメッセージ

統合医療やまのうち小児科・
内科医師

山内 昌樹 (やまのうち まさき)

小児科医として勤務していたが、西洋医学の素晴らしさを感じつつ心から望む医療と現実のギャップに悩み、軽度のパニック障害を経験。YHC矢山クリニックで小児科 を担当し、病気の真の原因を学ぶ。お母さんの自己肯定感を取り戻すことが家族みんなを笑顔にし世界を平和にすると確信している。
〒849-0915 佐賀県佐賀市兵庫北5丁目8-7-2
0952-33-8500
http://www.yamanouchishounika.jp/

世界の平和のために

投稿日:

ITの急速な進化やパンデミックなど、世の中の変化がより激しくなっていることは、みなさんも感じていることと思います。ちょうどこれを書いているときに、ミャンマーで大きな地震があったとニュースが流れました。亡くなった方も多いようです、心からお悔やみ申し上げます。地震に限らず、戦争、政治、デモ、マスコミ、有名人の話題など、過去になかったような勢いでさまざまなニュースがあふれています。2025年は変化の年とおっしゃる各界の専門家も多く、不安に思っている方もいらっしゃるでしょう。

「集合的無意識」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。精神科医で心理学者のカール・グスタフ・ユングにより提唱された概念で、個人個人の無意識の更に深い層にある、人類全体に共通する深層の心理的構造を指します。集合的無意識の影響は、さまざまな文化や時代を超えた極めて深いものであり、外の世界に現象として現れることがあるといわれています。つまり、人類の心理的状況が、実際の現象として現れる可能性があるということ。逆に、今、現れている現象は、人類の心理的現象の象徴だと解釈することもできるということです。もし、現在のさまざまな問題が、私たち人類の集合的無意識によるものだとしたら、私たち一人ひとりの心を整えることができれば、大難を小難に、小難を無難に変えることができるかもしれません。

特に無意識に潜んでいる心理的トラウマを癒すことは、自分自身の生きづらさにも直結しているため、軽くすることができれば、自分もみんなも幸せになるはずです。僕の日常の診療でも、心理的トラウマがその患者さんの病気や悩みの原因になっていると推測できる場面によく出合います。トラウマを癒すことが、ご自身だけではなく、ご家族みんなに影響を与えていることは日々実感しています。

自分を癒せば現実世界も変わる

心理的トラウマを癒す方法は、過去のコラムにも紹介しています。「今まで辛かったね、辛いのによくがんばってきたね、がんばった私ってすごいね」と自分自身に何度も言ってあげましょう。とことんやれば癒されます。すると、フラッシュバックや不安感が消えていきます。ただ、根深い心理的トラウマはなかなか消えないこともあります。特に幼いころに、母親に十分に愛されなかった(ほしかった愛情ではなかった)場合や、自分の気持ちを母親にわかってもらえなかった(伝わらなかった)場合など、幼くてまだはっきりとした記憶がなく、理由もないのに不安や孤独や恐怖を感じているような場合は、癒すのに時間がかかるかもしれません。まずは深呼吸をして肩の力を緩めましょう。いきなり大きな効果を期待するのではなく、少し安心できた、気持ちが緩んだ、ということを積み重ねることで、徐々に癒しが進んでいきます。

トラウマによるネガティブな感情を軽くするためには、その感情を拒絶しないで「辛いときは辛いと思っていいよ」と受容しましょう。そうすると、ネガティブとポジティブの統合が起きます。それは「~であるべき」とか、「正しさ」という価値観からの解放です。「正しさ」は自分にとっては絶対の価値です。しかし、当たり前のことですが、人の数だけ「正しさ」があります。人類普遍の「絶対の正しさ」は存在しません。僕もこのことに気づくまで自分なりの正しさで、物事を判断し、人を裁き、自分を責めていました。「絶対の正義」がないと気づいたとき、とてもがっかりしましたが、同時にとてつもない安心も感じました。すべての人の心にネガティブとポジティブの統合が起きれば、この世界は平和になるはずです。まずは自分の過去のトラウマを慰めて愛してあげましょう。世界平和はそこから始まります。

- くま先生のすこやか診察室 - 2025年5月発刊 vol.212

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