累計122万件出荷!自然食品・自然療法・エコロジー・らくなちゅらる提案サイト

生産者さん紹介

プレマの商品を作ってくださっている生産者さんたちを紹介。 その魅力に迫ります

生産者と深く関わって 日本と世界を繋いでいきたい
株式会社トレテス 代表取締役 中川 啓 氏

投稿日:

「こんにゃくなのに、乾燥タイプで保存がきく」「お湯で戻すと、しっかりとしたコシとプリッとした食感がたまらない」。唯一無二の商品力で弊社でも人気の「プレマシャンティ®乾燥しらたき」。その生産者がトレテスです。乾燥糸こんにゃくの開発秘話を中川社長に伺えば、第二次世界大戦後の歴史に翻弄された、ひとりの男性の熱意が深く関わっていたのです。の理由を教えていただきました。

株式会社トレテス社長の中川啓氏。大学卒業後、環境省外郭団体職員を経て、ソニー・マガジンズで雑誌『リンカラン』の編集を担当。大地を守る会の広報を経て、現職に。初代社長の母・中川智子氏は、現・宝塚市長

母がトレテスを立ち上げたのは、私が高校2年生だった、1994年の秋。そのときの記憶が鮮明に残っているのは、その4ヶ月後、兵庫県・宝塚市の実家を阪神・淡路大震災が襲ったからです。

会社を立ち上げる数ヶ月前に、母は祖父と一緒に、インドネシアを旅しました。そこで出会ったのが、弊社の主力商品、乾燥糸こんにゃく「ぷるんぷあん」の生みの親である、石井正治さんでした。そのとき母は、石井さんと祖父の口から紡がれる壮大な物語を聞き、衝撃で言葉を失ったといいます。

なんと石井さんは、太平洋戦争が終結しても母国に戻れず、派兵先・インドネシアに置き去りにされた残留日本兵。インドネシア独立戦争にも参戦して、スパイ容疑をかけられて1年あまり幽閉されるなど、数奇な人生を歩んだ方でした。

日本とインドネシアに運命を左右された石井さん。結局、日本からも見捨てられ、異国での生活は苦労の連続だったそうです。しかし地を這うような生活のなかで、石井さんはサンダル工場やスリッパ製造の事業をおこし、その成功で財を成します。また現地の方と結婚し、家庭も持たれました。こうしてインドネシアで第二の人生を歩み始めた石井さんは、私財をふたつの夢に託します。

ひとつは日本兵でありながら、独立戦争でインドネシア兵として戦って無念のうちに戦死した約300人の日本人の遺骨を収集して、日本人墓地をスラバヤに建立すること。これを成し遂げた石井さんは、その後、日本政府から叙勲されました。また経済的に困窮するインドネシアの残留日本兵に、継続的な生活費支援もおこなってこられたそうです。

もうひとつが、祖国・日本と第二の故郷・インドネシアの架け橋になりたいという夢でした。そこで石井さんが着目したのが、インドネシアに自生する「ムカゴコンニャク芋」、日本でもこんにゃくの原料になる植物です。

強烈なアクがあるため、現地の人は「毒性がある」と勘違いして口にしてこなかった、ムカゴコンニャク芋。「インドネシアにもコンニャク芋が育つと知れば、日本人が、よりこの国に親近感を抱いてくれるはず」。その思いで、石井さんは長きにわたって、自宅のキッチンで「ぷるんぷあん」の試作を続けてきました。最初は日本と同じような水分を多く含んだコンニャクを輸出していたそうですが、関税が高く、途中で梱包が破けてしまうことが多かった。失敗を繰り返すなか、20年以上の歳月をかけて完成させたのが、簡単に湯もどしができる、乾燥糸こんにゃくでした。

1994年の夏に、母が石井さんと会ったときには、すでに「ぷるんぷあん」はありました。石井さんの壮絶な人生、またインドネシア・日本両国への熱い思いを聞いた母は、この乾燥糸こんにゃくを日本で売らねばという使命感に駆られます。当時の母を専業主婦から経営者に変えるくらい、石井さんとの出会いは衝撃的な経験だったのです。

そして起業早々のトレテスを阪神・淡路大震災が襲います。幸運にもわが家は家屋倒壊を免れましたが、宝塚市では全壊世帯が5000戸以上に及びました。もともと、ボランティアにも熱心だった母は、会社の利益は二の次、被災された方の生活復興を考え、その資金を得るべく、全国の知人を伝手に「ぷるんぷあん」を販売し始めます。

「おいしい」「普通のコンニャクよりも味がしみる」「保存がきく」。震災ボランティアに賛同して、「ぷるんぷあん」を購入してくださった方から、大きな反響がありました。手前味噌ですが、もちろん「ぷるんぷあん」はいい商品です。けれども理由は、ほかにもある。震災から25年がたった今、そう考えます。石井さんが商品に込めた「日本とインドネシアの架け橋になりたい」という思い。「ぷるんぷあん」を購入してくださった方の「被災地を応援したい」という気持ちと、似た部分があると感じるからです。

「ぷるんぷあん」は、今でも最終加工までインドネシアの工場でおこないます。ムカゴコンニャク芋を収穫するのも、現地の農家さんです。商品購入を通して、生産地を応援できるのです。

インドネシアのコンニャク芋畑で働く女性たち。「ぷるんぷあん」とは、インドネシア語で「女性」を意味する

私が家業を継いで、8年が経ちました。今では「ぷるんぷあん」にとどまらず、ココナッツオイルやチョコレート、クッキーなど、商品ラインナップも広がっています。こんにゃくから派生した乾燥しらたきヌードル「ゼンパスタ」はグルテンフリーなので、とくに海外の方に人気。昨年はアメリカでも、4トンの取扱いがありました。

これら商品にも必ず、生産地の物語が詰まっています。購入を通して、作り手に笑顔も生まれるんです。今後も創業の理念、石井さんの思いを大切にしながら、「トレテス」のさらなる展開に、どうぞ皆さん、ご期待ください。

臭みのないこんにゃくは家庭の食卓で大活躍!

こんにゃく芋も、デンプンのタピオカも無農薬栽培。「乾燥しらたき」はサラダや酢の物に最適、粒タイプはお米と炊くと、食感と風味が豊かになります。

プレマシャンティ® 乾燥しらたき/乾燥粒しらたきを見てみる>>

生産者と深く関わって 日本と世界を繋いでいきたい株式会社トレテス 代表取締役 中川 啓 氏

- 生産者さん紹介 - 2020年8月発刊 vol.155

今月の記事

びんちょうたんコム

累計122万件出荷!自然食品、健康食品、スキンケア、エコロジー雑貨、健康雑貨などのほんもの商品を取りそろえております。

びんちょうたんコム 通販サイトへ