プレマルシェ・ジェラテリアがオープンして7年目になります。嬉しいことに、どんどん常連さんが増えています。私は「月末が近いから、あのお客様がそろそろいらっしゃるかな」「月曜だからあのご家族が」と思いながらジェラートを日々練っています。ふと、「あの方、最近お見かけしてないな。元気に過ごされているかな」と思って、「もしかすると、私が休みの日に来てくださってるのかな」と、ほかのスタッフに聞くと、不思議とそのお客様が来てくださることが多いんです。
「駒水さんって人の顔をよく覚えてるよなぁ」とほかのスタッフから言われるのですが、どちらかというと、物覚えが悪く、物忘れがひどいほうです。なにかをしようとしているところに、声をかけられるとなにをしようとしていたのかを忘れてしまったり、言葉も出てこないので「あれ」「それ」「これ」で会話したりしてしまいます。でも、店長からは「前はわからなかったけど、今は駒水さんとの会話が97%わかるようになりました」と言われるので、「あれ」「それ」「これ」でもコミュニケーションが取れるんだなとポジティブに捉えています。
私はお店の人に覚えていてもらえたり、声をかけてもらえたりすると嬉しいので、何度かご来店いただいているお客様には声をかけさせていただいています。「前回、白いコート着てたから、寒い時期に来てくれていたな。数ヶ月ぶりに来てくれた。嬉しいな」「一週間前にご友人と来てくれたな。前と違うご友人と来てくれたみたい。おすすめしたフレーバーを『めっちゃ美味しかった』って私の手が空くまで待って声かけてくれた方や」と、お話しているうちに思いだしてお伝えすると、よく驚かれます。その会話を聞いていたスタッフからも「そんなことまでよく覚えてるね」と驚かれます。それはおそらく普段の私があまりにも物忘れがひどいからかもしれません(笑)
お客様を3回お見かけすると私にとっては常連さん。だからジェラテリアは常連さんだらけ。たまに通勤途中など外で私に気づいて手を振って声をかけてくださるお客様がいます。めっちゃ嬉しいのですが、目が悪く遠距離では顔が認識できないので近くまで行って、しっかり確認してから手を振り返しています。
私だけが覚えているのではなく、お客様もプレマルシェ・ジェラテリアと私を覚えてくださり、また行きたいなと思ってもらえるように、今日もたくさんお声がけしていきます。
プレマルシェ・ジェラテリア 京都三条本店
駒水 沙織(こまみず さおり)
派遣社員として12数年前より携わり、約10年前よりプレマスタッフとして仲間入り。趣味はプロ・高校野球観戦(地元が西宮なので)、食べること、寝ること、読書。読書が趣味なのに文才がないのが残念でなりません。