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しなやかな影響力のレッスン

自分も周りも自然と良くなるために

影響力のスイッチを入れる専門家人材育成・組織開発コンサルタント

賀集 美和 (かしゅう みわ)

北海道旭川市生まれ。違いを超えて人と人が共に幸せな社会を創るには?その答えを求め日米の教育機関を経て、世界 900 店舗のレストランチェーン TGI FRIDAY'S で人材育成の道に。独立後10年の歳月をかけ、誰でも一瞬で一体感を生み出し互いを活かし合うボディヴォイス®の技術化/体系化を実現。講座や企業研修を通じ、慈しみと活力に満ちた発展的な社会を共に創り上げていく起業家や管理職などリーダーを輩出している。

再発見される自己: Mさんの物語

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先月号では、「多様な視点」の重要性について書きました。大事なポイントは以下の三つです。

一、物事の見方が固定してしまうと、考え方に柔軟性が欠けて、新しい解決策やアプローチを見いだすことが難しくなり、現状の打開は厳しくなる。
二、自由自在に視点を動かす力が身につくと、異なる視点から物事を捉えることができ、新たなアイデアや解決策が見つかり行動を起こす勇気も生まれる。
三、多様な視点の訓練には、「他者の人生ストーリー」が効果的である。それは、その人の内面や経験に共感することで、視野が広がるから。

自己イメージも視点

ここからは、今月号からの新しい試みとして、読者のみなさまに「人生ストーリー」をご紹介していきます。多様な視点の重要性がより具体的に理解いただけると思います。

第一回目の主人公は「Mさん」です。
Mさんには、母親違いのお姉さんがいました。八つの歳の差があり、Mさんが小学3年生のとき、お姉さんは高校3年生。姉妹での遊びも、喧嘩も、会話も記憶にないそうです。さらに、お姉さんとお母さん(Mさんの実母)の仲は悪く、高校卒業と同時に家を出てしまい、Mさんが15歳になるまで再会することはありませんでした。

お互いを深く知り合う機会もないまま時が過ぎ、お姉さんの存在はますます遠くなっていきました。高校や大学時代には兄弟姉妹のような親友が多かったMさんは、「お姉さんのことが他人より他人に思えた」と述べています。

「そんなことを思う自分は冷たい人間だ」と、Mさんは自らを責めるようになったといいます。なかでも、お姉さんから心無い言葉を投げかけられた際、衝動的に「お姉ちゃんなんか半分しか血がつながってないんだから!」と発言してしまった経験が決定打になりました。それ以降、罪悪感と深い後悔で自分の人間性を疑うようになり、Mさんのセルフイメージは次第にこり固まっていったのです。

自己の再発見とはじまり

そんなMさんは、17年前、私の師、エドウィン・コパードに出会い、自由に視点を動かす手ほどきを受け始めると、まるでもう一人の自分が自分を観ているかのような視点を身につけました。すると、ある日、「自分には愛があった。愛することができる人間なんだ」と自然と、素直に思えたというのです。そして、歓喜の涙がこぼれるのも気にせず、無心に、心に浮かぶ言葉をそのまま書いた詩が、次の歌詞です。

「My sister, my sister, you know I love you.

過ごした時間は短かろうと
分けた思い出が少なかろうと
あなたはmy sister
あなたの幸せを望んでる
この世でたった二人の血を分けた姉妹
もう泣かないで 悲しまなくてもいい 私がいるよ

たとえ離れて暮そうと
たとえ会うことはなくても
あなたが 私の姉であることに
変わりはなく あなたはそう
私にとってかけがえない

あなたは知ってるだろうか?
伝わってただろうか?
言えなかったの 
ずっと言えずにいたの
言えなかった 「ごめんね」って
今は言えるよ 「愛してる」って
My sister, my sister, you know I love you.」

「愛がある人間」という自己イメージに変わり安堵したMさんは、生き甲斐である対人支援の仕事に邁進するようになりました。まわりに喜びが拡がり、とても幸せだと話してくれるMさん、なにを隠そう……、私なのでした。 

- しなやかな影響力のレッスン - 2024年6月発刊 vol.201

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