今日はあいにくの雨模様。足下は濡れてしまうけれど、お気に入りの水玉柄のかわいい傘をさしているせいか、ちょっぴり嬉しかったりする。憂鬱な気分になりやすい雨の日こそ、心が弾むようなカラーを身につけたり、かわいい雨具を使ったりするのが私の最近の決まり。これだけでずいぶん気持ちが晴れてくる。
通勤路を歩いていると、道路脇の小さな畑に植わったかぶの葉に目がとまった。雨粒が葉の上を転がり、キラキラ輝いている。
この畑には、苗字の入ったプラカードがいくつも立っていて、「ここからここまでは○○さんの収穫場所」といったように小さな畑がさらに細かく区分けされている。
足を止め、ざーっと眺めてみると野菜の豊富さに気づく。かぶの他に、冬のお鍋に欠かせない水菜や白菜、ネギ、春菊、大根などがわいわいと賑やかに並び、見ていて楽しい。
そういえば、確か以前は「オーナー募集」の看板が立っていたっけ・・・。今はどうやら満席の様子。空きはない。日頃のお世話は地主さんがして、収穫時期になるとあのプラカードのオーナーに連絡がいき、みんなが収穫にやってくるといった仕組みになっているようだ。
雨の中を再び歩き出しながら空想にふける。
収穫だけであっても、都会にあってこれだけの人が、「土に触れたい」と思い、「自分で食べるものを自分で収穫できたら」と考えているのだとすると、この先は暗くないのかもしれない。できるところから始めて、いずれ多くの人が自給自足の生活を楽しむようになれば、地球はきっと素敵になるなぁ。
この雨も、大地と共にあれば作物を育てる「恵みの水」になる。
ぴちぴちチャプチャプらんらんらん。
WEB制作チーム 宮崎 美里