月明かりの下、てくてくと歩きながら半袖の腕をさわるとひんやり。猛暑続きの日がようやく去り、朝晩はすっかり涼しくなってきた。あたりから聞こえる虫の音も「秋」を感じさせる。しばらく休憩していたマラソントレーニングも、そろそろ再開してもよさそうだ。
シドニー五輪の金メダリスト高橋尚子さんによると、「暑い時期にがんばることがレベルアップの秘訣」なのだそう。先日たまたまつけたテレビで聞いてしまった。体力向上や距離延長を目指す人は、高橋さんの言葉を参考に、日陰のコースを見つけるなどしてぜひ来年は夏場もランニングを。それにしても、いつか地元の四万十ウルトラマラソン(一〇〇キロ)を走りたいと語りながら、ずいぶんと長い間休んでしまった・・・。甘ちゃんな私。「いつか」という目標がきっとそうさせているのだろう。
随分人気が出てきたらしく、四万十ウルトラマラソンも東京マラソンのように抽選になってしまったらしい。出場できるかわからないが、今後は再来年を標準に意義のあるトレーニングを積んでいこう。
そうそう、震災に見舞われて交通インフラが崩壊したとき、職場から自宅まで家に帰れる人がどれだけいるかを調査したところ、「職場から自宅までどうやって帰ったらいいのか道がわからない」という回答が多数あったという。
長時間かけて通勤している場合は地図で経路を確認しておくくらいしかないかもしれないが、可能であれば電車やバスに揺られてばかりではなく、たまには自分の体と頭を使って、徒歩帰宅、ラン帰宅、自転車帰宅をしておくと、気分転換、健康維持だけでなく万が一の時も困らずに済むかもしれない。皆さん、ぜひ通勤スタイルのご一考を♪
宮崎 美里