今から一ヶ月ほど時を巻き戻した7月7日、京都の夜空には星が広がっていた。
七夕にきれいに星が見えるなんて、いったいいつぶりだろう・・・。今日は珍しい。
七年前、大学進学を機に京都へやってきて初めての七夕は、激しい雨に見舞われた。ゼミの仲間数名で、松尾大社(京都市西京区・阪急嵐山線「松尾」駅すぐ)の七夕祭りを訪れたのだが、地面に叩きつけられる大粒の雨に靴はびちょびちょ。パンツを膝までまくり上げ、タオル片手に境内を歩いたのを鮮明に覚えている。
もしかするとこのときからずっと、七夕の星空を見ていないかもしれない。ということは8年以上ぶりか。
統計によると、旧暦の七夕(8月26日頃)の晴天率が約53パーセント(東京)なのに対し、新暦の七夕(7月7日)は梅雨にあたり、約26パーセントなのだとか。しばらく晴天が巡ってこなかったのも頷ける。
7月7日に星空を見られるのは、10年のうち2回だけ。その一回が今まさにやってきていると思うと、幸運な状況に胸が高鳴り、私の胸の高鳴りとあわせて、見つめる先の星たちが、ますます輝きを放ち始める。今、私の頭上に広がる夜空を、めいっぱい、心ゆくまで眺めよう。
2010年の旧暦の七夕は、8月16日にあたる。晴れる確率は新暦よりぐっとあがって五分五分!
新暦の七夕であいにく星空と出会えなかった方も、もう一度七夕の夜空に感動したい方も、ぜひ8月16日をお楽しみに。晴れることを祈って・・・。
宮崎 美里