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Mie's マクロビ通信

【Vol.36】お道具

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 最近、外に出かけて授業をするときお道具袋を持って出かけるようになりました。以前はそんなことを感じたりしなかったのですが、自分の手に馴染む包丁やお箸を使ってお料理をすると気持ちがとても落ち着くのです。

 お料理は素材の振動を十分に活かしながら調節をとっていく作業です。その振動を活かすものに、環境、お鍋、そして道具が存在しています。どれをとってもお料理には欠かせないものなのです。

 京都の料亭の板場で修行をしている人たちは、まずは包丁の研ぎ方から習うそうです。

 包丁がよく切れるために手入れをするのはもちろんですが、研ぐという行為は身体と包丁を一体化させてくれる作業だと思います。ただ、研ぐのではなくその研ぐという行為の中で手と包丁に同じエネルギーが流れ同一化してくるのです。そのときはじめて、野菜を切るときの角度やどの部分を使うと一番野菜にとって心地いい状態を作れるのかを包丁が教えてくれるのです。

 盛り付け箸は先が細くなっていて繊細な振動を作ってくれます。竹を削って1本、1本手作りされた盛り付け箸を持つと、背筋がしゃんと伸びるような気がします。お箸を作ってくださった方々の想いを受け取ることができるような感じです。そんなお箸を使って盛り付けると野菜たちをよりおいしく見せてあげられるようにと、自然とお野菜を見て盛り付けることができるのです。

 そのほかにも日本にはお料理をするための道具がいっぱいあります。どの道具も本当の作り方をしたものは作ってくださった方々の想いを感じることができます。少しお値段が張るものもありますが、お料理とはそんなたくさんの想いの集大成で出来上がっていくものだと思っています。そして、盛り付ける最後の瞬間は、お野菜を作ってくださった人、調味料を作ってくださった人、道具を作ってくださった人、みんなの気持ちをひとつにまとめあげる最高の瞬間だと最近つくづく思っているのです。

 だからでしょうか、できるだけ想いを感じることができるものを使ってお料理を作りたいと思っています。そしてマクロビオティックが伝えていることは振動を活かし、振動を作ることの大切さのような気がします。

.。゚+..。゚+.☆ 今月のMie’s Recipe ☆.。゚+..。゚+


あらめ人参高野豆腐の煮もの
材料
人参…1カップ
あらめ…1カップ
高野豆腐…1枚
オリーブオイル…小さじ1/2
お醤油…小さじ1
ヒマワリの種…小さじ2
作り方
(1)あらめはバットに広げて絡みをほぐし、人参は斜め千切りにします。

(2)高野豆腐は30分ほど水につけて戻した後、手で挟むようにして水を搾ります。
  
横長に置き5ミリ幅ほどに切り、さらに1/4ずつに切ります。

(3)浅いお鍋にオリーブオイルを小さじ1/2ほど入れます。

(4)あらめを入れてオリーブオイルを馴染ませ、弱火で軽く炒めます。

(5)人参を加えてあらめと人参が混ざるような感じで炒めます。

(6)人参が甘い香りになって色が少し濃くなったら高野豆腐を 加え、全体を混ぜ合わせながら炒めます。天地がかえるようにお箸を動かしましょう。

(7)お鍋の中の素材がつかる程度のお水を加え、クツクツとする火加減で、蓋をして5分ほど煮ます。

(8)あらめがふっくらとしていい香りになったら味をつけていきます。
   醤油を小さじ1、鍋はだから煮汁に加え、お鍋全体を動かして混ぜます。

(9)クツクツの火加減で7分ほど煮詰めます。
  全体に味がなじむよう時々天地返しをします。

(10)煮汁がほとんどなくなったら蓋をあけて仕上げます。

(11)濃い味がおこのみならここでもう一度お醤油を加えて混ぜ合わせます。

(12)全体を混ぜ合わせて出来上がりです。

ヒマワリの種をトッピングすると香ばしい味が楽しめます。

夏の終わりに食べてほしい海藻  あらめ

 あらめはミネラル等の身体作りに欠かせない栄養を豊富に含んだ食べ物です。ただしその分えぐみが出るため、調理にはコツがいります。

 まず、玉ねぎ、人参、かぼちゃなど、甘みの多い野菜と一緒に炊く事。次に水にあまりつけないこと。その代わり、最初にあらめをバットに広げてもつれをほどいておきます。そしてお鍋にふんわりと入れて弱火で蒸すような感じで調理すると、あらめがご機嫌にふっくらとしてくれますよ。

中美恵

中美恵(なか
みえ)氏
KII認定
マクロビクッキングスクール校長
東京南青山プライベートサロン
Mie’s Room 主宰
1997年に、KII認定マクロビオティックカウンセラー・中広行氏と出会い、料理法や理論を学び始める。
2000年「おいしく、楽しく」をテーマにした「マクロビクッキングスクール」を大阪に開校し、全国に展開。現在は料理に留まらず、マクロビオティックに出会うことで多くの可能性を手に入れた自身の経験を活かし、「年を重ねるごとにキラメキを増す」「今の時代に望まれる素敵な女性」をテーマに、多彩な場面で活躍中。
中美恵公式サイト https://miesrecipe.jimdo.com/
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- Mie's マクロビ通信 - 2010年8月発刊 Vol.36

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