【Vol.34】アンパンマン列車

23mi_34_2.jpg ざわざわ、ざわざわ。大きな荷物を抱え、誰もがこれから始まる大型連休にそわそわ、ワクワクしている。ここは四国と本州を結ぶ中四国最大のターミナル駅、岡山。新幹線を降りた私は、さらに西へくだるため、在来線乗り場へ向かう。

 いつもは夜行バスを利用して帰省するのだが、急遽帰省を決めたため時遅し・・・。どのバスも満席。手痛いお財布を前に、「たまには気分転換するのもいいしね」と自分に理由を言い聞かせ、いつもとはちがう経路、手段で帰ることにしたのだ。新幹線なんて、何年ぶりだろう。

 高知行きの特急列車「南風号」がくるまで、あと30分。スーツケース片手に階段をゆっくり降りると、意外にもすでにそこには、アンパンマンとその仲間達が賑やかに描かれたオレンジ色の車両が到着していた。

 ・・・オレンジ色?こんなカラーいつの間に出たのだろう。これまでピンクとブルー、ネイブルの車体はあったけれど、どうやら新色らしい。いい大人だが、こういうのはついつい記念に撮影したくなる。パシャリ。

 一号車の指定席は、さらに特別で車内の壁や天井にもキャラクター、座席もアンパンマンシートになっている。どうしてアンパンマンなのかというと、アンパンマンの作者、やなせたかしさんが高知県香美郡(現・香美市)出身なのだ。

 まだ岡山だが、気持ちはすでに帰省完了。この列車を見ると、田舎に帰ってきたなぁと思うのだ。たまにはいつもの道をはずれてみるのも新鮮でいいものだ。

 JR四国が運行する大人も子どもも楽しいアンパンマン列車は、愛媛・徳島へも快走している。四国を訪れる際は、ぜひ下調べをして、利用してみてほしい。

宮崎 美里