私たちは食べたもので出来上がっています。お食事をする、お料理を作るということは、あなたを作り出すというとっても大切なことなのです。
おなかをいっぱいにするために食べたり、お友達と会話を楽しむために食べたり、お食事の目的は色々だと思います。そんな目的に、今日から「キレイになる」を加えてみませんか。
たとえば、切り干し大根はカラダの中にたまっている脂肪を分解するのが得意、小豆はむくみをとるのが得意だったりします。根菜類は腸の掃除を手伝ったりカラダを冷やさない効果があったり・・・。食材がもっている不思議な力を理解しながら食べてみる。その積み重ねで、実はあなたが持っている悩みは解決することができるのです。
今月は海藻の力についてお話しします。何と戦国時代のお城では、戦いが激しくなって食材が確保できなくなっても大丈夫なように、お城の畳の下には干した海藻を敷き詰めていざという時のために備えていたそうです。海藻の特徴は乾燥させれば長期保存してもあまりミネラルが変化しないことです。皆さんが良くご存じの「ひじき」も栄養価の高い優秀な保存食品です。
比較的浅瀬に育つひじきは、満潮時には海の栄養を吸収し、干潮時には太陽のエネルギーを浴びることができ、葉緑素を沢山含むので「海のホウレン草」と呼ばれたりしています。牛乳の約14倍にもなるカルシウムを含み、鉄分も多く含んでいるので、骨づくりや、血液づくりにはとっても有効な食材です。さらに食物繊維も豊富なので腸の中のお掃除や血管の中のお掃除も大得意。カラダの中の老廃物を外に出すことを積極的に手伝ってくれるのです。
そんなひじきですが、難溶性多糖という物質に包まれているので、食べるときには水に戻すことと、油とお醤油を使ってお料理することで、ひじきの持っている栄養をより吸収できるようにします。これからの季節は保存もしやすくなるので、少し多めにレンコンや人参、玉ねぎと炊いて、サラダやチャーハン、春巻きなどにアレンジしていくと色々な食べ方が楽しめます。
お料理は基本のスタイルを覚えるとさまざまなアレンジが簡単にできるようになります。まずは基本のひじきの炊き方を覚えてみてくださいね。初心者でも失敗しないミエズレシピのひじきの炊き方をご紹介します。
中 美恵
.。゚+..。゚+.☆ 今月のMie’s Recipe ☆.。゚+..。゚+
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中美恵
中美恵(なか みえ)氏 KII認定 マクロビクッキングスクール校長 東京南青山プライベートサロン Mie’s Room 主宰 1997年に、KII認定マクロビオティックカウンセラー・中広行氏と出会い、料理法や理論を学び始める。 2000年「おいしく、楽しく」をテーマにした「マクロビクッキングスクール」を大阪に開校し、全国に展開。現在は料理に留まらず、マクロビオティックに出会うことで多くの可能性を手に入れた自身の経験を活かし、「年を重ねるごとにキラメキを増す」「今の時代に望まれる素敵な女性」をテーマに、多彩な場面で活躍中。 中美恵公式サイト https://miesrecipe.jimdo.com/ >> |