厳しく、妥協がなく、しかし優しさに満ちた市川式お手当て。
生きる決意をした人々を全身全霊で支える市川加代子先生のあふれ出る愛の源を全七回連載でご紹介します。
シリーズ2
-毎日の食事が人生を、そして世界を変える-
【第二回】世の中の乱れは食べ物の乱れから
玄米にはビタミンやミネラル、酵素など排毒作用のあるものがたっぷりと含まれる。当時は毛髪分析も非常にコストがかかったが、ゲイリーゴードン博士が行った毛髪分析の結果、玄米が人に及ぼす作用について衝撃的な報告を聞かされたのだ。
アメリカで服役している複数の凶悪犯の毛髪を分析すると、有害金属濃度が高く、体にとって重要なミネラルが少ないという傾向が見られた。そして彼らに新鮮な穀類や野菜などを食べさせると、八ヶ月くらいで顔色が明るくなり、般若の表情が変わってきた。そして、ある服役囚が述懐した言葉が、
「世の中がこんなにも美しいものだとは知らなかった」というひと言だった!
私たちは、食べ物とかいろいろな外的刺激によって、脳に有害なものを蓄積してくると本来の人格が傷んでくるらしい。本当の自分ではなくなってしまうということは、今世の中が乱れていることにしても、食べ物にも原因はあるのではないか。食べ物を見直せば、人間関係も、家庭環境もよりよくなるのではないか…。義母の癌が発覚したのは、そんな仮説が私をさらに強く揺さぶり始めた矢先のことだった。
義母は末期の癌と診断されて入院し、胃を全摘。その後は抗ガン剤治療。これ以上医療的にできることはないと、アメリカ帰りのトップレベルの先生にも見放された。手術はしたものの、一~二年がおそらく限度でしょうという説明だった。そして、腸閉塞を起こすたびに腸を切る。三十kgほどしかない母の体は、このままいくと先生の予測した期間も保たないであろうことを直感した。
次回に続く・・・