厳しく、妥協がなく、しかし優しさに満ちた市川式お手当て。
生きる決意をした人々を全身全霊で支える市川加代子先生のあふれ出る愛の源を全七回連載でご紹介します。
シリーズ2
-毎日の食事が人生を、そして世界を変える-
【第四回】玄米の三側面における優位性
最近は健康に関しても様々な情報が氾濫しているが、玄米に対する考え方はしっかり持っておくとよい。
玄米は、私たち東洋人が主食として四千年以上食べ続けてきたという歴史がある。つまり、民族的に、玄米を栄養に作りかえる能力が遺伝子に刷り込まれている。このような歴史性から、日本人の主食として玄米は優れているといえる。
さらに、時代性としても優位といえる。体内に毒物を抱えてしまいがちな現代において、玄米はそれらを排出する能力を持っている。玄米に含まれるフィチン酸は体内に蓄積した有害金属を排出し、ガンマオリザノールもまた強力な排出作用を持つ。さらにイノシトールは脂肪の溜まった肝臓を浄化する。デトックスという言葉が持てはやされているが、難しく考えなくても主食を玄米にすることで問題は解決できる。
そして最後に未来性。地球温暖化により世界中の穀倉地帯はどんどん砂漠化し、作物が穫れなくなってきている。食糧難は確実に日本にも押し寄せようとしているが、私達には玄米という優れた主食がある。玄米一粒には祖タンパク、祖脂肪等、体に必要な栄養素が43以上含まれている。玄米に少しの豆類を加えれば必須アミノ酸は全て揃う。
他にも日本古来からの伝統食には優れたものがたくさんある。酵素をたくさん含むお味噌やお醤油、お漬け物といった醗酵食品だ。何年もかかって作られた良質の醗酵食品と玄米のご飯の組み合わせが、最も優れた食事なのだ。
次回に続く・・・