厳しく、妥協がなく、しかし優しさに満ちた市川式お手当て。
生きる決意をした人々を全身全霊で支える市川加代子先生のあふれ出る愛の源を全七回連載でご紹介します。
シリーズ2
-毎日の食事が人生を、そして世界を変える-
【第七回】シンプルな食事が感謝の心を育む
例えば肌荒れにしても、状態には波があって当たり前。体は常に同じ状態を保とうとするが故に変化が生じる。例えば甘いものを食べると肌荒れがひどくなる。砂糖が体内に入る前後で体を同じ状態と保つために、肌は荒れる必要があるのだ。
既に原因に気づいていても、まだ甘いものに手が伸びる。そんな今の状態は何なのだろうと自分を見つめてみることが大切だ。甘いものが欲しくなるのは、もしかすると体がリラックスしたがっているからなのかもしれない。すると、本当に欲しいものは甘いものではなくリラックスだったということがわかる。それなら違うものでリラックスさせればどうだろう。このように、自分にとって本当に甘いものは必要かどうか、別のところに原因がある可能性に気づくことも大切。しばらく甘いものを絶って、久しぶりに食べてみると「こんなものがよかったの?」と、嗜好が変わっていることもよくある話だ。
乾いたままの千切り大根や玉ねぎ、人参などに昆布を一枚、お鍋で煮て最後に少量のお醤油を加える。するとお野菜の自然な甘みが広がる煮物になる。エネルギー源である糖質は大事なものだが、酵素を含んだ多糖体を摂るべきだ。口にちょっと美味しい砂糖にはカルシウムやビタミン、酵素はなく、むしろ体からそれらを奪ってしまう。
シンプルな食事を心がけ、食物の命をいただいているということを意識すれば、感謝の心が芽生え、自然に手が合わさってくる。甘いもので体を傷つけているとそういう感情が湧いてくることはない。「のぎへん」に口と書いて「和む」。花粉科植物を口にすると心が和むというのはよくできているとつくづく思う。
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