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Mie's マクロビ通信

【臨時号】祈りのエネルギー

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この原稿は3月11日に東日本を襲った震災から4日目に書いています。この原稿が皆様のお手元に届く時は少しでも今の状況から復興に向かっていることを願いながらこの原稿を書いています。
被災地では多くの方が犠牲となり、また救助で向かわれている方々も命がけときいています。被災地の方の事を思ってはただただ祈るばかりです。
福島の原発の事。できるだけ被害が最小限にとどまってくれるようにとこれも願うばかりです。
この震災で救助に関わってくださる皆様にはその勇気と行動にただただ感謝するばかりです。
東京もいまだ揺れている状況です。あまりテレビは見ないようにしてはいますが、最小限の情報でも震災の情報を目にするだけで、今までとは違う災害の大きさに驚きとショックは隠せないのが本当のところです。
そんな状況の中どうしても震災のことに触れずに原稿を書く気にはなれませんでしたので今月は少しいつもと違う角度からお話をさせていただくことをお許しください。

私だけでなく日本中の人が、いいえ、世界中の人がこの震災で色々なことを考えたと思います。いったい今、なにをすべきなのか、どうすべきなのか……。  ある被災地の方が「命が何より。命が助かったら何もなくても必ず復興させてみます。」というメッセージを届けてくださいました。その言葉に強く心をうたれ、私自身も、自分の心を強く、どんなことがあっても全てを受けいれる自分になることが一番大切なことと感じています。
マクロビオティックでは一人の人間と地球はミクロとマクロの関係で同じものであると学びました。ひとり、ひとりの生き方と地球そのものが繋がっているのだとしたら、今回の震災は私の生き方の何を見直すことを提示しているのでしょうか。私と地球が繋がっているのだとしたら、私が今どうあることがこの地球を癒すことにつながるのだろうか。
そして、私が出した答えは、自分に与えられたこの命をその役割を精一杯生きること。きっとそのことが私自身の魂を癒すことになり地球を癒すことに繋がっていると信じたい。
不安もいっぱいだし、まだまだ揺れると怖いと感じるし、何もできないことを情けないと思うし、こんなことしかできないのかとも思うけれど、私がいまここに生きているのだとしたらそれは悲しむためでなく、心強く生きることできっと皆様のお役にたてるはずと信じたい。
だから明日からは今日よりももっと明るい笑顔で過ごそうとそう思っています。
だからといって、心が強くなれない方はご自分を責めないで、そっと自分を抱きしめてあげて欲しい。そのことが自分を大切にすることだから。感情を押し殺してしまうことが自分の魂を一番傷つけること。皆と同じようにできなくてもいいのです。

私の経験ではやっぱり玄米ご飯を良く噛んで食べることが、心強く、自然と一緒にこの時を過ごせるようにできる工夫と思います。
そしてお料理を作ること。お料理は人の心を温かくします。食べ物があると人は笑顔になります。素材の力は命を育て自然の恵みは生命を蘇らせる。命を食することで、自分は一人ではないという感覚を手に入れることが出来ます。いい、悪いではなく、生命力を感じるものを食べることが強い心を持つことにつながっているのです。
できるだけ自然の恵みで育ったものや、発酵をしたものを毎日の生活の中に摂り入れていきましょう。そして、それらの食べ物は放射線の影響を少なくする力を持っています。玄米、海藻、そして自然発酵のお味噌。もっとも基本的なマクロビオティックのお食事がおすすめです。私は食べ物の力が命を強くするとそう思っています。
たくさんの命が救われることを、たくさんの魂がよみがえることを、祈りましょう。心が強く持てる人は自分を精一杯生きましょう。そしてどうか身近な人にやさしくしましょう。

最後に、この震災に関して多くの方が、ブログやツイッターを書くのにとても言葉を慎重に選んでいらっしゃるのを感じます。そして勇気を持ってご自身の魂の声を書いていらっしゃるのがよくわかります。今だから、色んなことを皆が感じることが、そして表現することが、いい、悪いではなく、ひとり、ひとりが今置かれている立場で考えたり感じたりすることが大切なんだと思います。
人は愛そのもので、その愛に気がつき、その愛を育み、輝かせて命を生きることを、この震災から学びとることが、被災者の方々や犠牲になった方々への祈りのエネルギーに変化していくように思います。
そして、私がここに書いていることは私の魂の声です。

2011年3月15日

中 美恵

.。゚+..。゚+.☆ 今月のMie’s Recipe ☆.。゚+..。゚+

ブラックジュエリー
材料
黒米………1/2カップ
玄米甘酒…1/4カップ
豆乳………1/4カップ
レモン汁……適宜 アーモンドエッセンス…適宜

準備
黒米は1.2倍の水を加え、圧力鍋で25分の圧力をかけて炊いておきます。

作り方
(1)甘酒ソースを作ります。
鍋に玄米甘酒、豆乳を入れてよく混ぜ、弱火でさっと火を通します。

(2)レモンのしぼり汁、アーモンドエッセンスを好み で加えます。

(3)冷めた黒米ごはんを器に盛り付けて、甘酒ソース をかけてでき上がりです。

こんな時は穀物から甘味をとる工夫がおすすめ。
引き締める力の強い黒米の甘味はブルーベリーに似ているのでデザート感覚で食べることができます。
あったかい日や緊張が続いてカラダがこわばっている人には甘酒と豆乳そしてレモンを絞ったソースで食べるブラックジュエリーがオススメ。
カラダもココロもきっとほぐれます。

中美恵

中美恵(なか みえ)氏
KII認定
マクロビクッキングスクール校長
東京南青山プライベートサロン
Mie’s Room 主宰
1997年に、KII認定マクロビオティックカウンセラー・中広行氏と出会い、料理法や理論を学び始める。
2000年「おいしく、楽しく」をテーマにした「マクロビクッキングスクール」を大阪に開校し、全国に展開。現在は料理に留まらず、マクロビオティックに出会うことで多くの可能性を手に入れた自身の経験を活かし、「年を重ねるごとにキラメキを増す」「今の時代に望まれる素敵な女性」をテーマに、多彩な場面で活躍中。
中美恵公式サイト https://miesrecipe.jimdo.com/
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『マクロビ生活』 >>

 

- Mie's マクロビ通信 - 2011年4月発刊

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