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中川信男の多事争論

「多事争論」とは……福沢諭吉の言葉。 多数に飲み込まれない少数意見の存在が、 自由に生きるための唯一の道であることを示す

プレマ株式会社 代表取締役
ジェラティエーレ

中川信男 (なかがわ のぶお)

京都市生まれ。
文書で確認できる限り400年以上続く家系の長男。
20代は山や武道、インドや東南アジア諸国で修行。
3人の介護、5人の子育てを通じ東西の自然療法に親しむも、最新科学と医学の進化も否定せず、太古の叡智と近現代の知見、技術革新のバランスの取れた融合を目指す。1999年プレマ事務所設立、現プレマ株式会社代表取締役。保守的に見えて新しいもの好きな「ずぶずぶの京都人」。

【臨時号】日本の伝統自然食と「ビックリ技術」が未来を拓く

投稿日:

3.11東北・関東大震災でお亡くなりになりました皆さまのご冥福を心よりお祈り申し上げます。また、被災された皆さまの一日も早い復興をお祈りし、わずかでもその一助となるべく、弊社は行動してゆくことをお約束いたします。

プレマ株式会社 代表取締役 中川信緒

今回の大震災をうけて、弊社のお客さまのリストを確認していくうちに、津波で街の大半が壊滅的な打撃を受けたと言われる場所にお住まいのお客さまが少なからずいらっしゃることをデータで確認して胸を痛めています。弊社も微力ながらその復興の一握でも担えたら、とあの日以来、ずっと考えてきました。そして、さらに被害に追い打ちをかけ、広域に影響を及ぼすのが、今回の福島原発の事故です。避難地域に指定されたエリアにお住まいのお客さまは相当数になり、米国が避難地域とした80キロ圏、そして水や土壌の汚染が確認されている地域となりますと、数十万人のお客さまがお住まいになっている状態です。

日々、目に見えない放射性物質と向かい合う皆さまの気持ちを考えますと、できるなら少しでも遠くに一時離れていただきたいという気持ちと、住み慣れた街で安心して暮らしていただきたいという気持ちとが同時に立ち現れ、大いに思い悩む日々が続いています。目に見えないのに健康な暮らしに暗雲となるという点では同じ、有害電磁波問題と関わってきた私ですが、これは多くの場合自分で対策が可能であり、どうしても立ち退かなければ解決しないケースは全体のうちでは僅かでした。今回の原発事故は現在進行形であり、一時立ち退くしかないケースと、まだ対応可能なレベルとの判断がなおさらに難しく、的確なアドバイスができないことをとても申し訳なく感じています。

しかし、チェルノブイリのときと違い、この国には一条の光明があります。「深刻な汚染とはいえないが、注意が必要な場所」での生活を支えてくれるのがタイトルにも示した味噌、醤油、(未精白)穀物、海草、海塩などをベースにした穀菜食の食事の伝統です。この魅力と効果については原爆症の研究や、チェルノブイリ事故のときの経験がいくつかの書物に記載されており、4月中旬にはこれらの情報をまとめた本が弊社の雑誌「らくなちゅらる」の出版を手がけている会社から緊急出版されることになっています。また、本誌の中でもその一部を、さらに別にご案内したとおり、メールで請求いただくことの可能な『原発関連情報メール』にも記載しておりますので、すぐにお役立ていただけると思います。

そしてもう一つの光明、それは「トンデモ技術」と従来は蔑まれてきた、市井の人や市井の企業が研究・開発している技術やそれを応用してきた製品です(※トンデモ:語源は「とんでもないもの」の略だが、使われ方は原義とは微妙に違う。大きな間違いや誤解・妄想によって立てられているため誤っている考え、特に学問で常識とされていることに反する理論のことを言う。出典:はてなキーワード)。

なかなか手厳しい説明がなされていますが、日本は、そして弊社はこの「トンデモ技術」の宝庫です。天才はときに誤解され、「非常識」との烙印を押されることはたびたびあることです。私はこれらの技術のことを『ビックリ技術』と呼びたいと思います。今回の原発事故から早急に立ち直る、または普段の生活を取り戻すと意志するとき、この「ビックリ技術」をたとえ「公平、公正、合意を旨とする」国家が採用しなくても、個人、企業、グループでは試してみることは可能なのです。界面活性剤でも石けんでも、アルカリでも酸でもないのに汚れが落ちる洗浄剤、水だけのスキンケア、ガンの放射線治療の副作用を抑える水、エイズの発症を抑える健康食品、場所を簡単にイヤシロチにするグッズ、つけたら感情が変わるペンダント、つなぐと脳波が変わるコンセント、土地を蘇らせる微生物……例をあげたらきりがありませんが、従来からご紹介している品々です。さらに今回の震災前後から、「実は弊社のあの製品は……」「実は知り合いのあの人は……」と知る頻度が加速しています。おそらく、隠れた新しいクリーンエネルギー源や土地の回復技術なども一気に立ち現れるでしょう。従来の政府が努力した「科学的、合理的な根拠がないものの広告を許さない」という姿勢が抑え込み、またはすでに利権を得ている層が陰に押しやってきた技術が次々と実証され、小さな単位で広がることになるでしょう。自立した個人や小さなコミュニティーが国家のベースとなる流れです。これらは外国のメディアや書物で先に報道されることでしょう。ヨーロッパやアジアの行政のほうがEM技術を広く採用していることや、福島原発の状況が海外で先に知らされることに似ています。今回の問題には前例は通用しないのですから、柔軟な個人のほうが確実に社会に変化をもたらします。

日本人は礼儀正しく、非常のときにも聡明、冷静であることが実証されました。次は、日本の伝統と新しい技術が実証されるときなのです。
未来を信じましょう。それを信じるときには、自分の信念やパラダイムが変わることも受け入れましょう。必ず道は拓かれています!

- 中川信男の多事争論 - 2011年4月発刊

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