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オディの農業日記

羽鹿 秀仁 (はじかひでひと)

サラリーマン、経営コンサルタント、青年海外協力隊の隊員として中米のニカラグア、パナマで5年間活動後、ネットワーク『地球村』というNPO団体のスタッフとしてアフガニスタン支援に3年関わり、2006年から三重県名張市赤目で農薬を使わない農業を始める。

【Vol.23】オディの農業日記 第16回

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【みんなで一緒にやること】
6月7日に田植えが終了しました。

今年は6反5畝の田んぼで白米と黒米を育てています。5月16日にスタートして約3週間で80名以上の人に来てもらって田植えをしました。

田植えの時期、私はまるでツアーコーディネーター。田植えに来てくれる人の連絡や送り迎え、食事のしたく、宿泊の準備等、田植え以外のことにかなり時間を費やしてきました。正確に測っているわけではありませんが、大体6反5畝の田んぼのうち、自分で田植えしたのは1反5畝ぐらい。残りの5反は来てもらった人たちに植えてもらっています。

みんなで田植えをして、一緒に食事、銭湯や温泉に行って、夜はくつろぎながら話をして人と濃密に触れ合う時間が過ぎていきます。食事も時には20名以上になり、狭い部屋に押し合いへし合い。いくつかのグループが一緒になったときでも見知らぬ人たちもひとつの家族のように仲良く食事をします。

食事の前にみんなが座卓の前に座って、自分のお茶碗、汁椀、お皿、お箸、湯飲みを確保して、手を合わせて「いただきます」。おかずはみんなで譲り合い、お代わりをするのもご飯の釜の近くの人が自発的についでくれ、調味料や料理の皿もみんなに行き渡るように回っていきます。お互いが自然に周りに配慮しながら、同時に楽しく話をしながら食事が進んでいきます。みんなで一緒に食べることで食事のおいしさ、楽しさが何倍にもアップするように感じます。

今、地球温暖化防止のためにCo2の排出を15%削減することが国の目標として議論されています。そのためにエコカーやエコ家電、自然エネルギー、炭素税、Co2の排出権取引等々、いろいろな手段が議論されています。でも本当はもっと簡単に半減することもできるのではないでしょうか?

たとえば食事一つとっても家族がばらばらに食事をする個食・孤食が広がってきていますがみんなで一緒に食べれば食事に関わるCo2排出は大幅に減ります。食事をすることだけでなく、テレビを見ること、空調をつけること、お風呂に入ること、生活の変化に伴ってばらばらになっている暮らしの一つ一つを家族で一緒にできれば結果としてCo2は大幅に減ります。何よりも楽しさ、おいしさがアップし、家族の絆や愛情がもっと深まるのではないでしょうか。

そんなことを赤目に来たときに感じて、少しだけでも日常生活に取り入れてもらえばうれしいなと思います。

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- オディの農業日記 - 2009年7月発刊 Vol.23

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