最近の私は、なんだか時間に追われてしまってバタバタとした日々を過ごしているように思います。ただ何も感じずに体を動かしているからか、出勤時には雨が降っていることを外にでて初めて知り、自宅の植物に水をやっていないことを、植物が枯れかかってから知る。それでいて、「もっと自然と調和した生活がしたい」と、なんだかちょっとちぐはぐな、周りの見えていない日々が続いていました。
そして今日、外出先から「うわぁ~暑かった・・・」と、汗だくで帰宅。その熱された私の肌を、さらりと鎮める風がベランダから吹いたのに気がつきました。風に促されベランダから外を見た瞬間、私は素直に“あぁ、なんて美しいんだろうか”と思ったのです。
京都に住み始めて10年。初めて京都の山の美しさを知りました。夕焼けの光と影が京都の山々と街と見事に調和している様子に、心ふるえていました。
今日の夕焼けだけが、特別に美しかったというわけではないでしょう。この表情は毎刻変えながらも、その時その時の表情を見せていたはずなのです。それを感じるか感じないかは、私次第。
「自然と調和した生活を・・・」なんて考えていても、今起こっているその表情を見逃し、何も感じずに、気づかずに生きているのならば、それは私の求めている“らくなちゅらる”とは、きっと違う方向のもの・・・。
毎刻変わる表情を感じ、そしてその中にこの私もとけ込めるように生きていたいものです。