食欲の秋を満喫しているササダです。今まさに、入荷したての対馬さんのりんごを頬張っているところです。今年も、おいしい!お口の中に広がる甘い果汁が最高です。
ところで、この「対馬さんのりんご」は、どうしてこんなに“おいし~”って私の身体が奥底からわき上がる歓びがあるのか、いただきながら考えました。
毎日、なんとなくお料理をして過ごしていることが多くありませんか。
この時に気をつけていることって、つい「この食材の素性はどうなっているのか」ということを追いがちです。でも、それよりも大切なことがあると、今私のお口の中にある、「対馬さんのりんご」が言ってくれます。“私は対馬さんにたくさんの愛をもって育てられました”って。
もちろん、農法、品種などにこだわり続けている対馬さんですが、それだけではこの「おいしさ」は私の身体の奥まで伝わらないと思うんです。りんごそのものへの愛と、りんごを食べる先の方を想う気持ちが、身体に染みわたる“おいしさ”になっているのですね。
ということは、普段なんとなく作っているお料理も同じ。お料理を作るときに、そのお料理を食べて相手にどうなってもらいたいのか。私の「想い」をお料理に伝えながら、声をかけながら作るお料理は、“おいしい”と心の底から食べた方の身体に染みいるものになるでしょう。ただ、なんとなく“おいしいな”とりんごを食べていました。
でも、今日からは食べる人への「想い」がいっぱいつまったお料理を私も作っていきたいです。