夏真っ盛り。長男のもとに新しい自転車がやってきました。ずっと新しい自転車を欲しがっていたのですが、以前住んでいたところは車と電車が交錯する危険な場所だったためお預けになっていました。そのため、週末などに滋賀にいったときだけ、お庭でお下がりの小さな自転車に乗って走り回っていました。今回、子どもが自転車に乗っても危なくない場所へ引越をしたので、夫が自転車を買う約束をしていたのです。
自転車が故障したときにすぐに自分でいって直せるように、学校帰りに毎日通る自転車屋さんで、自転車を注文しました。カタログを見ながら「おかあさん、ゴールドのじてんしゃがないから、きいろにするわ」と、選んだのはまだ発売前の自転車。そのため、商品入荷まで三週間ほどかかり、通学するたびに“じてんしゃはまだかな~”と、お店をのぞき込んでいたほどの待ちわびようでした。
お店にいって自転車を出してもらうと、もうテンションが天にまで昇る勢い。「ひょー、かっこいい!!」といって大はしゃぎです。今すぐに乗って帰るからと、ヘルメットも購入して自転車にまたがって防犯登録など手続きをしているわたしを待っていました。
張り切って乗ったいとはいえ、今まで乗っていた自転車よりもずっと大きな新しい自転車は、足がやっとつく状態です。気持ちとは裏腹に慣れない自転車に、スピードもでずフラフラしています。人通りが多くなった道では、乗らずに降りて押すように息子にいいました。すると、「おかあさん、じてんしゃおもたいわ。でもぼくがんばってひとりでおすねん」と汗だくになりながら自転車を押す長男。ヘルメットの下から落ちてくる汗と少し日に焼けた横顔を見ていると、大きくなったものだと改めて感じました。すぐに、自由自在に自転車を乗り回し近所中走り回ることでしょう。そして、そのうち自転車も小さくなり、気がつけばわたしの元を離れどんどん遠くにいってしまうのだろうな。と、その姿をみて少し寂しさすら感じてしまいました。 その日、長男が夫に書いていたお手紙…… “おとうさん げんき? じてんしゃみた? と へるめともみた?と かぎもみた? おとうさんだいすきだよ!!!!!! らいんみた? おしごとがんばた?” これだけよろこんでいたら、夫も仕事をがんばって自転車を買ってやった甲斐があるというものです。
どうか、勢いにまかせて運転せず、まわりをよく見て楽しく自転車にのってくれますように。
ハツキ的“らくなちゅらる”な生き方
常務取締役
室長/管理部長兼
【Vol.83】長男のもとへ自転車がやってきた
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