今朝も会社に向かうため、最寄り駅へと歩き出す。自宅から駅までは歩いて15分。
小学校2年生くらいだろうか。ランドセルを背負った小さな男の子たちが、楽しそうに駆け足で通り抜けていく。部活のカバンを重そうに肩からさげているのは中学生。
ふと明るい光と爽やかな風を体に感じ、顔をあげる。
「あ、いい天気」
アスファルトの道路に向いていた視線が、空へと移る。吸い込まれそうな青色をした空が、風にゆっくりと流されていく雲の「白」を、引き立たせている。
青空を見るとどうしてこんなにも気持ちがいいのだろう…。心まで晴れ晴れして、なんだかウキウキ。歩みまで軽くなる。
にかっと笑顔で空を眺めながら歩いている私の姿は、周りから見ると変かもしれない。でも気にしない。
むしろ、「一緒に空を見ながら歩きませんか?」とお誘いしてあげたくなる。ますます変な人(笑)。
道沿いに並ぶ民家も、デンシン柱も、オフィス街に天高くそびえるビルも、空の大きさには敵わない。悶々とした世界も空の前ではちっぽけだ。
悩んだときは青空を見上げるのがいい。空がきっと元気をくれる。体と心の動きは同じ。うつむけば心もうつむく、上向けば心も上向き。
さぁ、今日も元気全快。会社へ急ごう。
宮崎 美里(みりん)