先月3歳になった長男は、日に日にことばがしっかりとしてきました。あまりにもしっかりと会話ができるので、なんでもわかっているような錯覚をおこしてしまうことも多々あります。
そんな中、どうも長男とことばの認識が違うものがあることに気づきました。それは「今から」ということばです。長男に「お風呂に入る?」と聞くと、「いまからはいる」というので、私が服を脱がせようとすると「ちがう。いまから!」といい、「今」お風呂に入ることを拒否するのです。また、お食事の時に「もう食べないの?」と聞くと「いまからたべるの」といいながら、歩いてテーブルを離れてしまうこともあります。
「“今から”っていったじゃない」と私がいうと「だから“いまから”するの!」と、なんだか、よくわからない会話になってしまうのです。彼はどこで「今から」ということばを覚えたんだろうか…と、記憶をたどったのですが、はじめはこれといって思い当たる節がありませんでした。しかしながら、「今から」ということばが使われたときに、一般的に認識すると
ころの「今から」の行動がされていない状態で、ことばを覚えてしまったことはあきらかです。
子どもを育てるにあたって、「ワンワン」「ブーブー」などの赤ちゃんことばで話しかけることはせず、ことば遣いには気をつけてきたつもりでした。ところが、ことばと行動が一致するように心がけていたかというと、そうではありません。元来面倒くさがりの私ですから、長男がいるところで、「今からお母さんがするからね」と言ったものの、「今」行動しなかったことが多くあったに違いありません。彼のことばから、私の日々の生活が垣間見え、ハッとしてしまいました。
これから長男はますますことばを覚えてゆきますし、次男もしっかりお話をきいています。上辺のことばだけでその場をごまかさず、行動をともなわせた生活をしてゆこうと反省とともに思います。たった一言からですが、長男からは大きな気づきを与えられました。さて、「今から」お掃除をしよう!