地域による違いもありますが、知っておくことでいざというときに、間違った情報に惑わされず正しい判断をしやすくなります。
2011年3月11日から5年。当時盛んにいわれた防災の備えにも、意識が薄らいではいないでしょうか。地震のみならず、自然災害のまれでなくなった現在、常に防災意識を持つことが、大切な人を守る一番の手段になります。
避難場所の見つけ方
自宅や学校、職場など、日常生活を送るエリアにおいて、もしもの時はどこへ避難したら良いのかを確かめておきましょう。
◆避難所Evacuation Center
地震などにより住宅が倒壊し、行き場がなくなってしまった方々を一時的に受け入れます。また、災害に関する情報や被災された方に物資などを提供します。
◆避難場所Evacuation Area
大地震時に発生する延焼火災やそのほかの危険から避難者の生命を保護するために必要な面積を有する、大規模公園や広場などのオープンスペースをいいます。
◆一時集合場所Temporary Evacuation Area
避難所へ避難する前に、避難者が一時的に集合して様子を見る場所です。集合した人々の安全が確保されるスペースを有する学校のグラウンド、近所の公園などをいいます。
◆災害時帰宅支援ステーションSupport Stations for those attempting to return home during a disaster
帰宅困難者の徒歩帰宅を支援する施設。道路情報の提供、水道水、トイレ、休憩場所の提供などをします。
・九都県市の協定に基づく帰宅支援ステーション(コンビニエンスストア、ファーストフード、ファミリーレストラン等)
・その他(ガソリンスタンド)
◆津波避難場所Tsunami Evacuation Area
津波からの避難先となる、安全な場所や高台を指します。
◆津波避難ビルTsunami Evacuation Area
津波からの避難に際し、近くに高台がない場合、津波からの避難が可能な鉄筋コンクリート造3階建以上のビルです。
安否確認
災害時に提供されるサービスです。電話やメールがつながりにくくなりがちな、もしもの時のために覚えておきましょう。※地震などの災害時および体験日(毎月1日・15日・防災週間など)に利用できます。
◆災害用伝言ダイヤル(固定電話)
<伝言の録音>171にダイヤル→1→(被災地)自宅電話番号/(被災地外)被災地の電話番号
<伝言の再生>171にダイヤル→2→(被災地)自宅電話番号/(被災地外)被災地の電話番号
◆災害用伝言板
<NTTドコモ>
http://dengon.docomo.ne.jp/top.cgi
<KDDI>
http://dengon.ezweb.ne.jp/
<ソフトバンク>
http://dengon.softbank.ne.jp/j
<ワイモバイル>
http://www.ymobile.jp/service/dengon/
<安否情報まとめて検索「J-anpi」>
http://anpi.jp/
公式情報
災害時は情報が錯綜し、何が正しい情報かが分からなくなりがち。また、情報は人から人へと伝わるうちに、変質してしまうものです。情報元を確認しましょう。
<内閣府 災害情報>
http://www.bousai.go.jp/
<気象庁 防災情報>
http://www.jma.go.jp/jma/menu/menuflash.html
◆防災Twitterアカウント
<首相官邸(災害・危機管理情報)>
@Kantei_Saigai
<内閣府防災>
@CAO_BOUSAI
<気象庁>
@JMA_kishou
この他にも地域や状況に応じて、関係機関のホームページやその他ツールが用意されています。必要になる可能性のあるものを、一度調べてみましょう。
日常の備え
◆「日常備蓄」の考え方
災害用の備蓄といえばこれまで、乾パンなどの普段使わないもので、気づけば期限が大幅に過ぎていた……となりがちでした。そうならないため、特別なものではなく、日常使っているもの、なくなったら困るものを少し多めに買うようにして、日々使い切りながら、もしもの時に対応できるだけの量と質の備蓄が常にある状態、それが日常備蓄です。
目安としては1週間。冷蔵庫の中身や、乾物なども上手に利用すれば、無理なく備えられるはずです。食料の他に、飲料水や生活用水についても忘れないようにしましょう。また、乳幼児や高齢者、病気の方のいる家庭では、通常食の他にミルクや食べやすいもの、常備薬などにも気を配りましょう。
◆非常用持ち出し袋
日常備蓄の他に、緊急時にまず安全な場所へと避難する場合、あるいは自宅に住むことができず避難所などで過ごすことになった場合、これだけは必要という必要最低限のものをまとめた、非常用持ち出し袋も準備しておきましょう。市販のセットもありますが、個人の状況や地域によってなど、必要となるものが違ってくるため、自分にもっとも適した内容となるように考えてアレンジしましょう。非常用持ち出し袋は、玄関の近くや寝室、車の中や物置など、すぐに持ち出せる場所に置くようにします。
◆室内の備え
地震による負傷者の30〜50%は家具類の転落・落下・移動によるといわれるそうです。対策の基本はネジ止め、また滑り止めやキャスターのロック、つり下げ式照明器具などはチェーンで結ぶなど、対策をしましょう。また、生活空間に物を置きすぎないこと、家具がドアや避難経路をふさがないようなレイアウトを考えましょう。
【参考】防災ブック「東京防災」※東京都が都民に無料配布しているものです。都内在住の方はぜひ一度チェックを!
ここでご紹介している防災対策はごく一部です。書籍やネット上でも様々な情報が紹介されていますので、これを機会にぜひ一度調べてみてください。
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