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小さな農と天職と新しい未来と

半農半X研究所代表
福知山公立大学地域経営学部特任准教授
総務省地域力創造アドバイザー

塩見 直紀 (しおみ なおき)

1965年、京都府綾部市生まれ。
「半農半X(=天職)」コンセプトを20年前から提唱。
ライフワークは個人~市町村までのミッションサポート、コンセプトメイク。
著書(『半農半Xという生き方【決定版】』など)は翻訳され、台湾、中国、韓国でも発売され、海外で講演もおこなう。

心のホームページにアクセスせよ

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朝の3時起き生活

 人生の成功者には2つの共通点がある。1つは「腹式呼吸」、もう1つは「早起き」です。

 20代のころ、勤めていた会社の社内勉強会で外部講師からこの話を聞き、とても影響を受けました。サラリーマン時代から朝に関心を持ち、何度かチャレンジしたけれど、続きませんでした。

 そんな僕でしたが、あるとき、簡単に「朝の3時起き生活」ができるようになったのです。今春から、一人娘も大学生となりました。その娘が幼稚園の年少のとき、大きなきっかけが訪れます。

 すでに企業を退職しており、寝る前のふとんのなかで絵本を数冊読むことは、僕の担当でした。夜の8時に子どもと一緒にふとんに入り、絵本を読み終えて、このまま一諸に寝て、僕だけ3時に起きたらどうだろうと始めたのがきっかけです。
農作業で疲れていると、絵本を読んでいて、子どもと一緒に寝てしまうこともありました。やることがあったのに、もったいないことをしたと、すごく後悔したことが何度もあります。
夜への執着、夜はいいことがあるかも、という誘惑、執着を解き、思い切ってシフトしてみたら……。

天使の時間

 すると、翌朝から簡単に3時に起きることができてびっくり。寒い冬であっても、簡単にふとんから抜け出せます。ふとんの中でぐずぐずしているとか、一切ありません。きっと、起きると何かの報酬があるからだと思います。それは、インスピレーションという贈り物。インスピレーションをもらったとき、脳がわくわくするからかもしれません。

 3時から、家族みんなが起きてくる6時までの静寂のなかでの3時間、ぼくは「天使の時間」と呼んできました。そこから生まれるもの、得られるものが多いと感じていて、いままで続いているのでした。
朝の1時間は、夜の2時間に匹敵するといいますね。早起きしてから、ツイテいると感じることも多くなりました。ありがたいことです。

 「人生の成功者」になるにはまだまだ修行が足りませんが、早起きはほんとうにおすすめです。
育児中のお母さんなど、ぜひ早く寝て、早く起きてできた時間を自分への投資の時間、「育自の時間」にあてていただきたいです。
いま、子どもたちの睡眠時間が減っているようですが、早く寝ることはいいことだらけです。

 ぼくは3時に起きて、顔を洗って、すぐ読書モードに入ります。良書を読み、そこから思いつくことば、キーワードを白い紙に書き留めることが好きです。せっかくリフレッシュされた脳ですので、新聞とかインターネットなどにとかに使っては、もったいないですね。大事なことに使ってください。

 1日のうち、アンプラグの時間を、自分の「心のホームページ」にアクセスする時間を少しでも確保していきましょう。
寝不足はいけませんが、早起きによって、みなさまのもとにもいいことがいっぱい訪れますように。
今月号のテーマは「常識を超える」。「3時起き」は僕にとって、「常識を超える」だったのです。

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この秋、「じぶん資源とまち資源の見つけ方」というオリジナルワークブックをつくりました。
早起きは自分資源を発掘できる、とてもよい時間帯です。

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半農半X研究所代表
福知山公立大学地域経営学部特任准教授
総務省地域力創造アドバイザー
塩見 直紀(しおみ なおき)

1965年、京都府綾部市生まれ。
「半農半X(=天職)」コンセプトを20年前から提唱。
ライフワークは個人~市町村までのミッションサポート、コンセプトメイク。
著書(『半農半Xという生き方【決定版】』など)は翻訳され、台湾、中国、韓国でも発売され、海外で講演もおこなう。
http://plaza.rakuten.co.jp/simpleandmission/

- 小さな農と天職と新しい未来と - 2016年11月発刊 Vol.110

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