放射線被曝とがんについて
乳がんの原因は諸説ありますが、1995年、化学者で医師のジョン・W・ゴフマン博士は「アメリカの乳がんの4分の3は医療用の放射線被曝によるものである」と発表しています。同年、アメリカでは新たに18 万2000人の女性の乳がん患者が発生しています。乳がん発生を予防するには、放射線被曝を減らすことも、とても大事な要素です。1945年、日本に原子爆弾が投下されましたが、その後、日本では乳がんの発生率が40%も増加。膵がんに関しては12倍も増加しています。
元米国環境保護協会のシェイ・M・ゴオルド博士は、米国ガン学会、米国州厚生省、疾患コントロールセンターの団体から資料を集め分析した結果、人工の核物質による汚染が空前のガン増加を引き起こしていると述べています。特に、乳製品においては放射能汚染物質が濃縮されているのです。このような事実があるにもかかわらず、検診やがんの経過観察で、かなりの頻度でCTやマンモグラフィーを受けさせるのは、がんを増やそうとしているとしか思えない医療の現状なのです。
そのほか多数の真実が、患者さんは知り得ておらず、医師も真実を知らない方が多いようです。
私は放射線専門医師であり、がんにもなり、放射線科医局の先輩医師や、助教授先生方々が若くしてがんになられる事実も見てきています。本当に医療放射線被曝の恐ろしさを見てきているため、余計に放射線の被曝には敏感なのです。がんに対する放射線治療回数も決められており、最大限の限界まで被爆し、そのため免疫が落ち、再発を助長しているとしか思えない事例を、たくさん目のあたりにしてきています。ノーベル物理学賞、ノーベル化学賞を授与されたマリ・キュリー(通称・キュリー婦人)は、現在放射線治療に使用されている人工放射能コバルトではなく、ラジウムを発見しました。自然界のラジウム温泉は無害ですが、がんの放射線治療には人工放射能であるコバルトが使用されています。害があるのがわかっているにもかかわらずです。
免疫学の大家である故・安保徹先生も、「多量の放射線を浴びると免疫を司るリンパ球が減少する」ということを著書にも書いておられます。
多数派の意見が「真実」となってしまう現実
真実というものは少数の者しか知らないと伝わりにくいものです。多数派の意見は、真実でなくともあたかも本当のように伝わり、それが常識として世の中に広がり、当たり前のようになってしまっているのが現状です。そのため、本当のことを知ろうとする姿勢が、自分自身のためであり、世の中のためにもなるのだということを、みなさんには治療をする前に考えてもらいたい……と、私はいつも思っています。
私のような権威や肩書きのない医師が、このような話をしても広がりませんが、有名な大学病院の教授や院長がテレビで検診を勧めたり、放射線治療を勧めたりされるとすぐに広がり、「効果がある」と思って飛びついてしまうのが患者さんの気持ちだと思います。しかし、自分の大切な命、身体を、大事に扱ってほしいと思う女医がいることも忘れないでほしいと思います。
私は、がんになりましたが、抗がん剤や放射線治療をしませんでした。それでもすでに10年以上、命を長らえています。がんに対する真摯な気持ちと、がんに対する間違った知識を知ったことで、治療方法を代替療法にして、考え方も変えられたことが、がんを克服できた一因だと思います。
がんになって本当の医療ができる医師になれたことに感謝しながら毎日を送っています。生かされていることに感謝です。すべての方の幸せを祈っています。
クリニック真健庵 院長
医師 吉村 尚美(よしむら なおみ)
全人的医療を目指した自由診療のみのクリニックを開業。食事療法をはじめとし、腸内洗浄や遺伝子治療などの最先端医療を行っている。放射線科専門医、アンチエイジング専門医、サプリメントアドバイザー、メディカルアロマテラピストなど幅広い資格を取得。著書に『「平熱37°C」で病気知らずの体をつくる』など。
クリニック真健庵
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