タイのイスラム風カレー。ペーストから手作り『マッサマン』(ムスリムマン)。
現代アジア料理に絶対不可欠なように乱用されている「アミノ酸(MSG核酸系化学調味料)」を使わず、プレマさんの酵母エキス不使用「野菜ブイヨン」で旨味を取りまとめて底上げしました。
(6人分 調理時間:30 分)
材料
A
赤ピーマン(タネを取る)………………… 2個
生レモングラス(刻んでおく)……………2本
にんにく…………………………………2片
赤玉ねぎ……………………………… 1/4個
カー(皮付き生姜でもOK)…………………1片
生バイマックルー(刻んでおく)……5~8枚
パクチーの根(茎があれば茎も)………2束分
カルダモンパウダー……………大さじ1
有機シナモンパウダー ………大さじ1
クミンパウダー……………大さじ1/2
コリアンダーパウダー………小さじ1
ナツメグパウダー…………小さじ1/4
クローブパウダー…………………少々
有機麦みそ……………………大さじ1
有機ゆずこしょう(赤)……1瓶(40g)
有機エクストラヴァージンココナッツオイ…………… 50 ㏄
B
玉ねぎ(くし切り)………………………1/2個
じゃがいも(1口大にカット)…………2~3個
フクロタケ缶詰(半分にカットして湯通ししておく)………1缶(省いてもOK)
有機ローリエ……………………………3枚
ココナツミルク(ココナッツクリーム)…1缶
C
ピーナッツ(カシュナッツでもOK ) カップ 1/4
ココナッツシュガー………………大さじ1
野菜ブイヨン……………………………1袋
七福醸造 有機白醤油(または 発芽キヌア醤油)…………大さじ2~適量
作り方
(1)18 ㎝程度の鍋にココナッツオイルとA のペーストを入れ、中火で焦がさないようにじっくり3~5分炒めて香りを出す。
(2)B を加え、沸騰したら弱火にし、ジャガイモが柔らかくなったらC を加えてひと煮立ちさせたらできあがり!
*好みでレモンかライムを搾って酸味をつけてください。
*生のレモングラス・生バイマックルー・カーはタイの食材店の通販などでお買い求めください。
「植物性のみの食材で美味しい料理を作る」それは宗教・信条・国籍を越えて誰もが同じ食卓を囲めるという「平和的食卓」へ向かうものです。伝統的な料理には歴史・文化的背景があります。動物性食品をメイン使いする料理から単純に省いたり、何か植物性のものに置き換えたりすると、バランスを欠き美味しくできません。そのバランスとは??ズバリ『目に見えないものたちの黄金律』なのです。長い年月をかけてできがってきた風土に合わせた組み合わせや調味には、全て理由があります。私が提案する『Neoベジタリアン料理®』は世界中の料理を愛し植物性のみで表現するもの。その黄金律を損なわないよう日本の伝統食材や調味料で微量栄養素を補い、調理工程にも工夫のひと手間をかけるようにしています。
今月はタイのイスラム風カレー。ペーストから手作り『マッサマン』(ムスリムマン)をご紹介しました。タイ料理は何といっても1番に『香り』続いて旨味・甘味・辛味・酸味のバランス。本来牛肉をメインで使う料理ですので旨味に味噌・白醤油・赤柚子胡椒で滋味深いベースを仕込んだらプレマさんの酵母エキス不使用「野菜ブイヨン」で旨味を取りまとめて底上げします。
目指すは「100年前のタイ料理」!
100年前は「うま味調味料」と呼ばれる「アミノ酸(MSG核酸系化学調味料)」は存在しませんでした。現代アジア料理にMSGは絶対不可欠なように乱用されてますが皮肉なことに日本の発明品です。私はその存在を『悪』とは受け取ってません。『ARTな賞賛に値するものだ』と思っています(美しいグルタミン酸ナトリウムの顕微鏡写真を観てからやっとそう思い至るようになりました)。
料理とは本来の食材たちの微量栄養素と歴史を融合・中和する行為です(料理はSEX)。さあっ!「目に見えないものたちの黄金律」に反することなく新しい料理を楽しみましょう!
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年内OPENに向け奔走します。