ありのままを受け入れなさい
ありのままを愛しなさい
私があなたを愛するように
あなたの魂を穢すものは
なにもないのですから

次男が生まれた年、瞑想中に宇宙の大いなる母性から受け取った言葉です。
彼のおかげで私は自分自身の傷と向き合い、認め、理解し、手放し、癒されるというプロセスを、長い時間をかけて歩みました。
私も多くのお母さんと同じように、悩める未熟なインナーチャイルドを潜ませる母親なのです。

息子は私を救いにきたのです。
そして私を教育し、使命を思い出させ、行動するよう促してくれました。
こうして私の経験を書くことは、多くの人の心の中にも居座る共通の傷みを解放する一助となることを願うからこそ。
「人の魂はみな平等である」と伝えるのも、私自身が過去経験してきたトラウマがあるからこそ、そして、ユニークなキャラクターを持つ息子との出会いがあるからこそです。
決してだれかを中傷することが目的ではありません。
共通の傷を持つ人の心理パターンとして、全人格を否定され、攻撃されたかのように受け取ってしまうことがあるため、書く目的と意図を明確にしておきたいと思いました。

カルマからの脱却

前号で母がハワイの自宅へ遊びにきたときのことついて書きました。
母が息子のぬいぐるみを隠して、笑って楽しんでいた出来事についてです。
当時私はまだ34歳。
自分自身のインナーチャイルドの癒し方も知らず、母の息子をからかって笑う声に、ただ恐怖を感じハートの中心が警鐘の鐘を鳴らしたのです。

「気をつけて！また傷つくよ！」

自己の本質が魂存在であること、魂レベルからのコミュニケーションが大切であるということを伝えたい！と情熱をかきたてられるのも、私自身が幼少期、家族間の葛藤を経験してきたからこその、お陰さまなのです。

大いなる宇宙劇の視点に立てば、すべてのキャストは互いに魂の進化成長を促す完璧なパフォーマーといえます。
するとそこにはもう憎しみ、悲しみ、恨み、妬み……すべてのネガティブな感情は根源的な愛の光の中へと向かい消えてなくなります。
真から傷を癒すには、そこに立ち返るしかありません。
相対性のなかにいては、役柄を変えて交互に演じ続けるだけです。
それならカルマのスパイラルから抜け出すにはどうすればいいのでしょう。

経験から痛感するのですが、何度もぶり返す古傷が疼いて、相手を非難したくなったとしても、そこに愛と感謝を送り続けるしかありません。
二極の境目は慈愛でしか溶かすことはできないのです。

そのために役立つ方法は、人の心理を深く理解していくことです。
相手を理解する前に、まず自分自身の反応パターンに気づくこと。
これが簡単なようでなかなか難しい作業。
だれも自分に相手と同じものを持っているとは認めたくないものだからです。

残念であり悔しいことですが、相手は写し鏡。
連鎖したパターンは、必ず自分の内側にもこびりついているものです。
その傷が無意識に発動し反応してしまっているのです。
あくまでも無意識ですから、なかなか気づけない。
それに気づくためにも自分自身と向き合い、「ここから抜け出すぞ！」という自ら脱却する意志を働かさなければなりません。
忍耐強く、許し、水に流す。

今年は水の災害も相次いでいます。
地球上に積み重ねられた古い古い過去の傷が一斉に吹き出し、光へと還る道筋に浄化の雨を降らしているように感じずにはいられません。
そして命の危険を感じる猛暑は、二極の境目に生じる摩擦熱のように感じます。
それもこれも、魂の本質へと帰還するときを、多くの魂が迎えているからこそ。
そのように導かれている気がするのです。