料理とはなにかと考えるとき、マクロビオティックでは、「消化の第一段階」として、重要性をお伝えしています。食べることは生きること。自然の素材をそのままとりいれれば生きることはできますが、健康に過ごせるかというとそんなに単純ではありません。そこに、判断力が必要になってきます。
料理とは文字通り「理(ことわり)を料(はかる)」という意味です。人類は火を使うことで文明を発展させてきました。陰性な植物を、火と塩を使って陽性にして食する。陰陽というバランスの物差しが、おいしさをつくる秘訣でもあるわけです。そして、単においしくするだけでなく効率よく消化吸収を高める作用が重要です。
季節のものを口にすることも大事ですが、本物の調味料を使うことで、舌だけでなく体全体の細胞に喜んでもらうことができます。そこで、本物を見極める目が大切になってきます。
まず、料理の「さしすせそ」といわれる基礎調味料、砂糖・塩・酢・醤油・味噌。そのそれぞれが本物であること。たとえば醤油の本物とは、原料の大豆が脱脂大豆ではなく丸大豆であること。「醤油」は「正油」とも書きますが、大豆に含まれる油が味の肝です。
「さしすせそ」に加えて料理に欠かせない油も、本物を見極める必要があります。油は酸化しやすいので、抽出法ではなく圧搾法で作られていることが重要です。また油は、素材の選び方、焙煎の仕方、搾り方、精製の仕方により千差万別。同じように料理に使っても、仕上がりに大きな差が出ます。油断大敵、体に絶対必要な油だからこそ、選択は重要です。
油をひいて料理をすることで、素材を陽性に変化させ、陰陽のバランスをとり、おいしい食へと変化させることができるのです。陰性な植物を陽性に料理して食べる。そこが菜食主義とマクロビオティックの違いです。すなわち食をコントロールして、おいしい料理に高めることで、植物主体(プラントベース)でありながら、体にもこころにもおいしくすることができるのです。
弊社独占販売のオリーブオイル
食の欧風化により、日本でもパスタやサラダなどオリーブオイルを使う機会が増えました。日本ではもともと小豆島くらいでしか使われていなかったオリーブオイルですが、世界的に見れば、多くの地域で伝統的に使われてきた油です。オリーブオイルが輸入され始めたばかりのころは、安価な粗悪品が入ってきていましたが、最近になってようやく、日本でも本物のオリーブオイルが手に入るようになりました。なかでもオーガニックのエキストラバージン・オリーブオイルは貴重です。
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