
えんどう豆ミートを使った新発想のかぼちゃの焼きドーナツ。大好評だった先月のココア味に続く秋色フレーバーです
<材料> ドーナツ焼型6個分
(A)プラントメイトは事前に戻しておく
・プラントメイト…30g(形状種類はどれでも OK)
・熱湯…110g
(B)
・蒸しカボチャ(皮は剥いておく)…120g
・甜菜糖…40g
・無香ココナッツオイル…30g
・ラム酒…小さじ 1(お好み)
・バニラエキストラクト…小さじ 1
(C)
・米粉…100g
・タピオカ粉(または片栗粉)…20g
・ベーキングパウダー…小さじ 1
<チョコグレーズ>全部の材料を混ぜ合わせて滑らかにする
・甜菜糖…大さじ 2
・自然塩…ひとつまみ
・お湯…小さじ 2
・ココアパウダー…大さじ 1
・インスタントコーヒー…小さじ 1/4
・無香ココナツオイル…大さじ 3
<つくり方> 調理時間:30分 *オーブンを180℃で予熱しておく
①(A)をフードプロセッサーでピュレ状にする。
②(B)を加えてなめらかになるまで攪拌する。さらに(C)を加え、均一な生地になるまで攪拌する。
③ドーナツ焼型に流し入れ、180℃で約15分焼く。
④ 焼き上がったら型から外し、冷蔵庫で冷まし、チョコグレーズをかけ好みのトッピングで仕上げる。
使用食器:森修焼 NEOZYU〜ネオジュウ〜蓋
ざっくり調和でいいんじゃない?
実は治療家だったと判明した、ご縁のある方の豪邸で「今の恵里子さんに必要な本です」とスッと渡された一冊。フォトジャーナリスト・森野卓士さんの『食べもの記』。旅と写真を通じて世界の食文化を記した本で、冒頭の「食文化に上下はない」という文章に胸を撃ち抜かれた。
料理家として私は、世界の味を日本の素材と融合させてきた。確信しているのは、違いはあっても優劣はないということ。インドのチャイやお菓子の山盛り過ぎる砂糖、フランスの強烈なチーズ、タイの屋台に並ぶコオロギ、 ドイツの血のソーセージなど、日本人には驚きでも、彼らには日常であり、
その土地の食材を活かす知恵として受け継がれてきた。どの文化も、それが豊かさでもあり、時には宿命でもある。
この視点は現代日本の食卓にも通じる。オーガニック食品を選ぶ人もいれば、コンビニ弁当で生活する人もいる。病気や介護の事情でレトルトやスーパーの惣菜やパンに助けられてる家庭だってどれほどあることか。その選択の裏には、それぞれの暮らしの理由と物語がある。そこに感謝はあれど上下はない。本当は批判もできない。なぜなら、その背景を生んだ社会に私も関与しているから。
つまり全部「私のせいでもある」。 もし今、自由に選べる立場にあるなら、それは幸運であり同時に責任重大。私たちの選択が市場を動かし、社会を変えてゆく。だからこそ、だれと、どこへ向かうのか。ここまで読んでくださっている皆さんとは、ざっくり同じ方向に歩んでいきたいです! 上下ではなく調和ですから。余白や余韻、余暇だって必要。ちなみに、コラムを絶対に読まないウチの夫も、なぜか一緒に歩んじゃってますけどねぇ(笑)
