
岸江 治次 マクロビオティックアドバイザー お客様コンサルティングセクション マクロビ業界に30年以上の達人

矢田 香織
プレマスタッフ
マクロビオティック勉強中。一児の母
矢田 コーヒーが体に合わない気がしていて。やめたほうがいいかなと思うんですけど、毎日の習慣になってるし、健康効果もあると聞くし……。
岸江 陰陽の考え方では、コーヒーや甘いもの、お酒などの嗜好品は陰性。人間は陽性なので、陰性のものを好む傾向にあるから欲しくなるんですよね。
矢田 体が求めてるということか~。
岸江 そう。コーヒーは赤道近くの温暖な地域で採れるでしょ? マクロビオティックの身土不二の考えでは、生活圏に近い場所で採れるものを食べるのが健康にいいとされていてね。コーヒーは陰性で体を冷やすけど、暑い国に住む人はそれでバランスが取れるんですよね。そういう国では薬のように使われてきた歴史もあるしね。
矢田 へえ! でも、暑い国じゃなかったら……?
岸江 バランスが取りにくくなることはあるね。でも、コーヒーは暑い、寒い地域にかかわらず世界中で一番飲まれている飲み物なんですよ。飲む人が多いと研究する人も多いし、飲まない人との比較もしやすいから研究結果がたくさんあってね。カフェインがよくないといわれるけど、いい面としてはクロロゲン酸というポリフェノールが多いこと。抗酸化力が高く、コーヒーを飲む人は飲まない人に比べて若々しく見えるし、血流もよくなって脳卒中の予防も期待できます。死亡リスクも低くなるといわれてますね。
矢田 えっ、そんなに! でも、カフェインは気になりますね。
岸江 カフェインも悪い面ばかりじゃなくて、交感神経が働いて集中力が一気に高まったり、目覚めがよくなったりするいい面もある。でも、どうしても体に合わない人は、カフェインレスコーヒーを選べば、カフェインを摂らずに、ポリフェノールの健康効果を得られるよね。以前は代替コーヒーはおいしくないイメージが強かったけど、最近はおいしいものもあるから試してみたらいいかもね。
矢田 ふむふむ、なるほど。
岸江 栄養は大事だけど、嗜好品って結局はおいしくいただくことに意義があるんですよね。陰性なのでリラックスできるし、心身ともにいい効果が得られるっていう。
矢田 マクロビオティックはストイックなイメージもあるんですけど、禁欲的に徹底しなきゃいけないわけじゃないんですね。
岸江 もちろん! リラックスや楽しみも生きるうえでは大切ですよ。
矢田 そうか~。あと焙煎すると陽性になりますよね。そう考えると、浅煎りより深煎りがいいのかな?
岸江 それは好みや体質によるかな。苦味が好きとか酸味が合うとかね。
矢田 調べてみたら、コーヒーをよく飲む人は、フィンランド、ノルウェー、スウェーデンなど、北欧の国に多いらしいんですよ。寒いのに体を冷やすものを飲むのは不思議な気がしたんですが、それだけ嗜好品として世界中で必要とされているんですね。
岸江 うん。マクロビオティック的には、コーヒーは焙煎すると陽性にはなるけど、体を陰性に傾けていくものであることは間違いない。だから、体質によるけど、飲み過ぎないようにしたり、刺激が強すぎると感じる人は牛乳を入れたりして楽しむのをおすすめしますね。
矢田 そうですね。私も体調を見ながら楽しもうと思います!