広島で結婚生活20年以上、3人の子育て最終段階で離婚、2年前に大阪に戻り、すぐに京都へ。急な家探しや手続き、荷物の処分も多くて大変でした。4LDKにあった荷物を1ルームに減らすにあたり、いろいろな方にお世話になりました。気に入って買ったテーブルセットや棚、雑貨をカフェなどで再利用していただいてありがたい気持ちでいっぱいです。今は物が増えないように注意して物が少ない快感に浸っています。

関東で生まれ親の都合で大阪へ、元夫の都合で広島へ。その次は九州まで行くかと思いましたが、娘の都合で関西に戻ってきました。関東で幼児期～小4を過ごしましたが、忘れられないのは祖母のこと。母親の愛情が薄かった分、深い愛情と厳しさ(教師をしていたせいか怒り方も淡々と)で私を守り育ててくれました。鮮明に覚えているのは幼稚園のころ、はしかにかかったときのこと。家族と離され別の部屋で高熱と闘う私の枕もとで、和紙で花を作りながら「元気になったら教えてあげるから一緒につくろうね!」と、ずっと傍にいてくれました。いつもギューッと抱きしめてほおずりをして、抱っこしてくれたりおんぶしてくれたり、私の心に小さな種を蒔いてくれたのです。

結婚して子どもができると種は成長して花になり、今度は私が子どもたちの心に種を蒔きました。気づけば祖母と同じように看病しギューと抱きしめて、ほおずりしたり抱っこしたりおんぶしたり(娘たちは覚えていないかもしれませんが)。わが子をかわいいと思うときに幸せホルモンが身体中に溢れ出します。そんな子どもたちのためにも健康でいなくてはとめぐり合ったのがマクロビオティック。指導を受けながら3ヶ月で血液検査の数値も良くなり健康になりました。自然食品と離れられない生活になり7年後、縁あってプレマで働くことになったのです。

入社してたくさんの自然食品、健康食品・雑貨を知り、さらに知識を身につけたいと思うと同時に、もっと若いときに知りたかったと後悔しています。自然食、自然治癒に心惹かれるのはなぜ?と問うと、幼児期に食べた無農薬野菜、お米、平飼いの卵、手作りのおやつ、痛いところに手当したことだったのでしょうか?

良い種も悪い種も子どものころに心に蒔かれ大人になって開花するのでしょうか? 悪い種に根を張られると抜くのに大変でなかなか変われない自分がいます。子育てに一段落ついた今こそ、自分に向き合って自分を知ることができる絶好のチャンスなのでは、と思っています。