宇宙の始まりのビッグバンが本当にあったことだとして……この宇宙はおそらくすごくシンプルな法則だけでできています。高密度のエネルギーが拡散して、冷えて物質化し、離合集散を繰り返すなかで、我々の銀河、太陽系、地球ができました。この宇宙の営みに良いも悪いもないし、ただ、全てのことが起こるべくして起きているだけなのです。
その宇宙の一部であるはずの人間だけが、物事に価値基準を設けて、これは良い、あちらは悪いと言って問題を作っています。何かがおかしい??
あなたは宇宙にとって必要な存在
宇宙は完璧にできているので、あなたという存在が消えてなくなると、この宇宙はバランスを崩して存在できなくなるでしょう。それほどあなたはこの宇宙に必要な存在なのです。
また宇宙は完璧なので、完璧でないということがありません。存在そのものが素晴らしいので、素晴らしくない存在というものがありません。すべてのことが素晴らしいので、幸せしか存在しません。
ああ!!残念なお知らせです。あなたはすでに幸せなので、これ以上幸せになることはできません(笑)。
仮定の話はこのへんにして、この理屈を利用して、なんとかストレスを減らすことができないかと試行錯誤していました。ちょうどそのタイミングで、「自分自身のことを全く好きになれない」という子どもさんについて、お母さんからの相談が続きました。自分の内面が外の世界に反映されるものです。そのお子さんは、お母さんに何度も「わたしのこと好き?」と聞いてくるということでした。子どもの問題のように見えて、実は、そのお母さんの魂(本音)が「自分のことを好きになってよ」と言っているのだと感じました。
生まれたことも生きていることも奇跡
もし自分が完璧な存在だとしたら、自分を嫌う理由はなくなります。もう既に幸せなのだとしたら、幸せを求める理由がなくなります。ダメ出しをする必要がなくなります。
「自分は素晴らしい存在なのかもしれない」と言ってみてください。
はじめはそんなこと信じられない、と反発する気持ちがわくかもしれません。でもあなたが素晴らしい理由は無限にあります。例えば、この宇宙の営みのなかで、奇跡的に存在するこの地球上に生まれたこと。あなたの潜在意識は、あなたが起きているときも寝ているときも、一時も休むことなく、あなたを生かすために絶妙にバランスを取ってくれています。消化、吸収、排尿、排便、ホルモン、神経の働き……少しでも狂うと生きていられません。
どんな存在にも意味がある
また、あなたがいることで家族が安心して過ごすことができます。なにもできない自分に価値なんてないと思うかもしれません。でも、寝たきりの人にも生きている価値があるのです。その日一日を生きていることで、誰かの悲しみを防いだかも知れません。寝たきりの人がいるおかげで、お手伝いしてくれる方の活躍する場所が生まれます。お手伝いしてくれる方の生きがいを作っているといえるかもしれません。あなたが苦手なことは、誰かが活躍する場所になります。あなたの存在が、誰かを輝かせているのです。
あなたが素晴らしい理由はいくつもあります。もうあきらめて、自分のことを「素晴らしい」と認めてあげましょう。そして、頭のなかで繰り返し「私は素晴らしい」とつぶやいてみてください。そう思えたとき、ただ起きていることが、すべて素晴らしいことだと感じられるようになります