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くま先生のすこやか診察室

「子どもも親も、家族みんなの笑顔と幸せのために」総合医療くま先生からのメッセージ

統合医療やまのうち小児科・
内科医師

山内 昌樹 (やまのうち まさき)

小児科医として勤務していたが、西洋医学の素晴らしさを感じつつ心から望む医療と現実のギャップに悩み、軽度のパニック障害を経験。YHC矢山クリニックで小児科 を担当し、病気の真の原因を学ぶ。お母さんの自己肯定感を取り戻すことが家族みんなを笑顔にし世界を平和にすると確信している。
〒849-0915 佐賀県佐賀市兵庫北5丁目8-7-2
0952-33-8500
http://www.yamanouchishounika.jp/

自分を責める人に1

投稿日:

診察のとき、自分のことを責めてしまう傾向がある人に「今すぐそれやめましょう!!」とお伝えしています。そして2019年4月の本コラムで紹介した「私は全然悪くないし、ダメじゃない!」という魔法の言葉を一日一万回唱えましょうと紹介しています。僕の診療スタイルを知らずに受診された方は、皆さん「エー!!」と一瞬引きます。でも、それを実行することで今より楽になると説明すると、素直な方は、次回の診察時には笑顔が見られたりします。

この世の仕組みを知る

「私はダメだ」「どうせ私なんて……」と自分を責めると、あっという間に元気がなくなってしまいます。なぜなら頭が〝深刻モード〟になるからです。自分を責める人は、真面目に、真剣に、自分の問題点を探して「どうにかしなくては!」と焦ります。でも今までもどうにもできなくて、毎回同じことを繰り返し、「ああ、こんな自分はダメだ!」と自分を責めています。そして、楽しいことをしたり、ふざけたりする余裕がなくなります。楽しんでいる人、ふざけている人を見るとイライラしてきます。自己否定で落ち込んで、他人を羨んでイライラして、と思考が暴走してネガティブスパイラルにおちいってしまいます。
 
自分のことを責めないようにするために、この世が本当はどんな仕組みで動いているか、知る必要があります。この世の真実の姿(実相)は、自分だけが悪いということは絶対になくて〝すべての人が少しずつ悪くて、すべての人がそれぞれ素晴らしい部分を持っている〟のです。
 
生きている限り、ご飯を食べています。命を頂いています。ご飯を食べたら排泄します。それを誰かが処理してくれています。赤ちゃんは、食べるのも排泄するのも完全に周りの人に依存しています。いってみれば、迷惑の塊です。誰もが、誰かに迷惑をかけて生きています。
 
自分のせいで悪いことが起きたというのも勘違いです。たとえば自分がコップを落として割った、という場合。誰がそこに置いたのか? 誰が買ってきたのか? 誰が売っていたのか? 誰が作ったコップなのか? コップの原料はどこから? たまたま自分が最後の割れた瞬間に居合わせただけなのです。コップが割れるまでにはさまざまな要因が、縦の糸と横の糸が織り合わさっている網目のように、張り巡らされています。
 
このことは、仏教では〝縁起〟ということばで表現されています。縁起がいいとか、悪いという縁起とは意味が違って「すべての現象は、無数の条件が相互に関係しあって存在できる。独立した存在というものはない」ということです。仏教の根本の教えの一つです。僕自身、この縁起というものを以前はとても難しいと思っていました。しかしある本を読んだことをきっかけに、実はものすごく簡単なことだと気づきました。縁起とは、意訳すると「すべてのことは起きるべきことが、起きるべくして起きている」ということだし、超訳すると「どうしょうもないから、はよぅあきらめなはれ(京都弁)」ということなのです。
 
自分も悪いところがあるけれど、人類みんな多かれ少なかれ、それぞれ悪いところがある。だったら自分の悪いところだけを取り上げて、そこを顕微鏡を覗くように拡大して、自己否定する必要はありません。自分を責めて、事態が改善するわけでもありません。どんなにあがいても、そうなるべくしてなっているのであれば、結果は絶対に変わりません。もう降参する(開き直る)しかないのです。

 (ある本とは、金森 将 (著)『バタ足ノンデュアリティ―ノンデュアリティって、徹底、日常生活のことなんですよ!― 』(覚醒ブックス)です。読むと心が軽くなります。おすすめです)。(つづく)

- くま先生のすこやか診察室 - 2020年4月発刊 vol.151

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