主人に初めてお料理を教えてもらったとき、最初に注意をされたのが、包丁の持ち方と、立ち位置でした。彼は料理人あがり。包丁の扱い方にはとてもうるさい人でした。そう、最初は「うるさい」が私の印象で、立ち位置なんてどうでもいいのにと思っていたものです。
でも、今はちょっと違います。素材の味を大切にするお料理を作る時、素材の声が聞こえてきます。その声が聞こえてくるのは私の中から我が消えて無心になっている時なのです。
私たちは天から降りてくるエネルギーと大地から上がってくるエネルギーの影響を受けています。それは頭のてっぺんにあるチャクラから仙骨にかけて背骨を振動させながら螺旋状に通っています。その振動をバランスよく受け取ると、宇宙からのメッセージをストレートに感じることができるのです。そう、その瞬間が
素材の声が聞こえる瞬間です。そし
て、そのエネルギーを感じ取るには姿勢がとても大切になるのです。
素材の命をいかして、素材の味を引き出すためには、お野菜をどんなふうに切るのかがとても大きな役割を持ちます。お野菜の命を生かす切り方。それは力で切るのではなく天地のエネルギーの融合を感じながら素材に向き合うことで見つけることができるのです。
包丁を持つ手が素材にむけてまっすぐ伸びる立ち位置。その立ち方が宇宙からの振動を受け取りながら料理を作ることができる状態です。力をいれずに野菜を切ることができるので野菜にストレスをかけずに切り口がきれいに切りあがっていきます。
もちろん包丁の手入れはお料理上手には欠かせないこと。包丁の刃が研げていれば力を使わなくても素材を切り落としてくれますよ。
お料理上手な人の姿はまるで舞を舞っているようにみえるのです。そ
う、その姿は天地のエネルギーに操られているようで我を感じない姿です。お料理を作っている姿が美しいこと。それは素材の味を引き出すスタイルになるのです。そしてその姿は天地のエネルギーの融合を感じることができるので、作っている人自身の気のめぐりが良くなって、気分が明るくなってきます。だからお教室ではちょっぴり口うるさいようですが立ち姿がきれいに見えるお料理作りをみなさんにお願いしています。
もしもお料理を作っていると疲れるという人は、立ち姿を意識してみませんか?
天地のエネルギーを感じながらお料理を作っていると、気が高まってきてドンドン幸せな気分になってきますよ。ミエズレシピではそんな姿をハッピースタイルと呼んでいます。
.。゚+..。゚+.☆ 今月のMie’s Recipe ☆.。゚+..。゚+
|
|||
|
中美恵
中美恵(なか みえ)氏 KII認定 マクロビクッキングスクール校長 東京南青山プライベートサロン Mie’s Room 主宰 1997年に、KII認定マクロビオティックカウンセラー・中広行氏と出会い、料理法や理論を学び始める。 2000年「おいしく、楽しく」をテーマにした「マクロビクッキングスクール」を大阪に開校し、全国に展開。現在は料理に留まらず、マクロビオティックに出会うことで多くの可能性を手に入れた自身の経験を活かし、「年を重ねるごとにキラメキを増す」「今の時代に望まれる素敵な女性」をテーマに、多彩な場面で活躍中。 中美恵公式サイト https://miesrecipe.jimdo.com/ >> |