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月のテンポで輝く自分へ

【Vol.68】一人で頑張るより、ありのままの二人で

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比翼連理 ? ? ?
 みなさんは、『比翼連理(ひよくれんり)』という言葉をご存じですか ? 私は最近、この言葉が分かりました。今回はそのお話をさせていただきますね。

 『比翼』とは伝説上の鳥のことで、左目と左の翼が男性、右目と右の翼が女性。地上では別々に歩きますが、空を飛ぶ時にはペアにならなければ飛ぶことができません。
 一方『連理』とは、ある小説が元になっています。大変仲の良い夫婦がいましたが、その国の王が妻の美貌を気に入り、夫から奪ってしまいます。離れ離れになったことを苦に妻は命を絶ってしまい、夫もまた愛する妻の為に命を絶ちます。このことに激怒した王は、いつまでも一緒になれない辛さを味あわせる為、二人を同じお墓に入れず、すぐそばで別々に埋葬しました。ところが数日後、二つのお墓から木が生え、枝と葉が抱き合うように絡み合い、 根も繋がって一つとなった。これが『連理の枝』と呼ばれるお話です。
 『天にあっては比翼の鳥となり、地にあっては連理の枝とならん』これは、中国唐代の詩人白居易(=白楽天、772~846年)の長編叙事詩「長恨歌」の中の有名な一節です。最愛の人とどこに居ようとも一緒、二人で一つであるという絆の強さとともに、二つのものが一つになって初めて完成されるのだというメッセージを、私は受け取りました。

一人で完璧を目指していた時代
 私は小さな頃から甘えん坊でした。父・母・伯母という強力メンバーに、しっかり者の姉。安心してボーっとしていられたのです(笑)。ところが、小学校、中学校と成長するごとに、なぜかこの甘えん坊気質を隠そうと頑張りました。自分で何でも出来ること、周りに迷惑をかけないことが素敵な女性であると思っていました。
 そんな自分を演じることは、それはそれで楽しかったのですが、周りは評価してくれても、自分はいつまでたっても満足しない。あの人はあんなに発想力があるのに、あの人はあんなに行動力があるのに、それに比べて私は…常に自分にないものを探し続け、孤独と不安でいっぱいでした。
 そんな頃、今の主人と出逢いました。主人が一番初めに私に伝えてくれた言葉は「誰にも言えない孤独とか、言葉にできない不安を終わらせに来たよ」でした。常に笑顔で明るく何でもやっていたはずなのに、なぜ私の本心が分かったのか、本当に衝撃的でした。

自分が自分であるために…
 その頃からです。ありのままの自分を少しずつ出せるようになったのは。発想力や行動力がなくても、想いはたくさんある、それが本当の私です。発想力が必要な時は発想力が豊かな人に、行動力が必要な時は行動力のある人に力を借りればいい。何でも自分で出来るなんて、本当の私のキャラではありません。私の得意分野をしっかり伸ばし、ちょっと苦手な分野を補ってくれるスペシャリストと、私はやっと巡り逢いました。
 魂のカタワレと一つになれば、もっと高く飛ぶことができるし、もっと深く根をはることができる。一人で頑張ることは、それはそれで素晴らしいこと。でも、『比翼連理』の相手がいてくれたら、もっと自分らしく輝いていける。そんなメッセージをくれた素敵な言葉でした。


片岡 由季

片岡 由季氏
武蔵野短期大学にて国際教養学科および秘書コースに在籍。
その後、玉川大学英米文学科に編入。
前職はNPO法人日本ケアフィットサービス協会にて「サービス介助士」の育成に携わり、全国の企業研修を担当。
2010年4月より父である片岡慎介氏の後を継ぎ有限会社ビュージックの代表取締役となる。
現在は、断食道場やサロンなどで「月のお話会」を行い、「なりたい自分」「輝く自分」になる為の月のテンポ活用法をお伝えしている。

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