みなさま、明けましておめでとうございます。どのような新年を迎えていらっしゃいますか?
今年もこの原稿に目をとめてくださってありがとうございます。この一年もまた楽しみながら、皆さまと色々と分かち合っていきたいと思っていますので、どうぞよろしくお願いいたします!
お正月といえば?
お正月といえば、皆さんは何を思い浮かべますか? おせち料理、初詣、着物など、様々なイメージをお持ちだと思うのですが、私はなんといっても「お年玉」(笑)。子どもの頃、それはそれは楽しみでした。もらう側からあげる側になった今もそれは変わらず、お年玉を用意するのも大好きな時間です。
お正月というのは、お年玉のみならず、新年の挨拶などで誰かに何かを渡したり、頂いたりすることって、とても多くなりますよね。皆さんは、その贈り物の受け取り方、渡し方は特に意識していらっしゃいますか?
人の想いはその人の能力にまで影響する!?
以前このような実験を見ました。歩道橋の階段の前に一台のベビーカーを用意します。そして、道行く人に声をかけ、階段の上までベビーカーを運んでくれないかとお願いします。
実は、このベビーカーには赤ちゃんは乗っておらず、代わりに5キロの重りが乗っているのですが、初めの実験では重りが乗っていることは明かさずにお願いをします。実際に赤ちゃんが乗っていると思った人は、丁寧に、優しくテンポよく階段の上まですんなり運んでくれました。
一方、次の実験では、階段を上る前に、赤ちゃんではなく重りが乗っている種明かしをした後に実際に階段を上ってもらいました。すると、ほとんどの人がベビーカーを何度も階段にぶつけながら進み、尚且つ最後まで上りきることができなかったといいます。
その仕草に人の本当の“在り方”があらわれる
私達の想い、在り方というのは面白いくらいに自分自身の行動に出ます。細かいことを言えば、腕や指先の動き、その指先を覆っている空気感にまで影響を及ぼすものです。
そのものが大切であると思っていれば、自ずと触れ方、扱い方は丁寧になるもの。そのものが大したものでないと思っていれば、触れ方、扱い方は雑になるものです。例えそれがほんの少しの違いでも、相手は確実にその違いを見抜くのです。ただ受け取る、渡すだけのことだと侮ってはいけません。
ベビーカーを無事に運べた人と、傷つけながら進んでも結局は運びきれなかった人のように、そのほんの少しの意識の違いが大きな結果の違いへつながる。2016年が私達にとってどのような一年になるかは、ほんの少しの意識で変わるのかもしれません。
人は、大切にしたものから大切にされると言います。何かひとつ扱う時にも、テンポを整え丁寧に。私も、今年は特に丁寧にお年玉を渡そうと思います。相手にはもちろん、お金にもより好かれるといいな~(笑
皆さま、よい一年をお過ごしくださいね!
片岡 由季
片岡由季氏 武蔵野短期大学にて国際教養学科および秘書コースに在籍。 その後、玉川大学英米文学科に編入。 前職はNPO法人日本ケアフィットサービス協会にて「サービス介助士」の育成に携わり、全国の企業研修を担当。 2010年4月より父である片岡慎介氏の後を継ぎ有限会社ビュージックの代表取締役となる。 現在は、断食道場やサロンなどで「月のお話会」を行い、「なりたい自分」「輝く自分」になる為の月のテンポ活用法をお伝えしている。 |
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