今月も、目をとめてくださりありがとうございます。
この原稿を提出する期限が迫ると、担当の河村郁恵さんがいつもメールでお知らせくださるのですが、このメールを受け取ると「あれ? この前提出してからもう一ヶ月経ったの?!」と毎回驚きます。「らくなちゅらる通信」の執筆はいつも楽しみにしているので嬉しい驚きなのですが、一ヶ月もあれば大きく成長する息子を見ていると、気持ちが引き締まります(笑) 今月も一ヶ月、皆さまにとって楽しい一ヶ月でありますように♪
人の話は「余韻」を大切に聞くこと
先日、家族で食事に行った時のこと。お水が欲しくて店員さんを呼びました。そして「お水を4つ頂けますか?」と言いながら、おしぼりも足りないことに気がつき付け加えようとした時、「お水ですね。少々お待ちくださいませ」と言い終わるか終わらないかのうちに身体の向きを変え、立ち去ってしまったのです。結局、再度店員さんを呼び、おしぼりをお願いしました。
実は、私はよくこのような場面を見かけるのです。例えば百貨店で、領収書が欲しいのに「ポイントカードはお持ちですか?」「ご自宅用ですか?」と自分の聞きたいことをひたすら質問し、それが終わるとそそくさと会計に行ってしまい、結局全てが落ち着いてから領収書を頼むという二度手間になるか、領収書を諦めるかになるケースや、ちょっと難しい書類の書き方などを窓口で尋ねたはいいが、尋ねたことを早口で説明され、それでもまだ理解できず追加の質問をしようとしてもその隙を与えてもらえないというようなケース。みなさんも同じような経験はありませんか?
私は、人の話を聞くときには相手の言葉の「余韻」を聞き取る(感じ取る)ことが大切だと思っています。
例えば、「この書類はここをこう書いてください」と伝えた時、「はい」と相手が答えたとします。その「はい」は、「はい(わかりました)」なのか「はい(でもちょっとまだ分からない)」なのか、同じ「はい」でも違うのです。この(わかりました)(でもちょっとまだ分からない)の部分を言葉の「余韻」と呼んでいるのですが、この言葉の「余韻」は相手をしっかり見ていれば大抵はわかります。これをキャッチできるかできないかで、相手からの信頼度、印象度、コミュニケーション能力は一変します。
“月のテンポ”で聞く
この「余韻」をキャッチする為の最大のポイントが“テンポ”なのです。
相手の言葉を聞く時には、心を落ち着かせてテンポを整えて聞いてください。すると、この「余韻」が聞こえてくる(見えてくる、感じてくる)のです。こちらが慌てていたり、相手を焦らすような聞き方、つまり、テンポが乱れていると、「余韻」が聞こえないどころか、相手も焦ってしまい悪循環です。
お月さまのテンポは0・967秒だけ時計のテンポよりゆっくり。ほんの少しで良いのです。忙しくても、急いでいても、ちょっとだけ相手の言葉の「余韻」を大切にしてみる。すると、今まで聞こえなかったものが聞こえ、見えなかったものが見えてくる。
こういうことの積み重ねが、心地よいコミュニケーション、良い縁、“ツキ”を呼ぶことに繋がるのです。
片岡 由季
片岡由季氏 武蔵野短期大学にて国際教養学科および秘書コースに在籍。 その後、玉川大学英米文学科に編入。 前職はNPO法人日本ケアフィットサービス協会にて「サービス介助士」の育成に携わり、全国の企業研修を担当。 2010年4月より父である片岡慎介氏の後を継ぎ有限会社ビュージックの代表取締役となる。 現在は、断食道場やサロンなどで「月のお話会」を行い、「なりたい自分」「輝く自分」になる為の月のテンポ活用法をお伝えしている。 |
『「月のテンポ」テンポ116 CDシリーズ』 人間の体内時計と月の一日は同様であるといわれます。”月のテンポ”は、無限の可能性を持つあなたを思い出させてくれます。 |