車内に不審な音が…
いつもお読み頂き本当にありがとうございます。今回も、「これは皆さんと分かち合いたいな」という出来ごとがありましたのでお話ししますね。
先日バスに乗っていた時のこと。月のテンポを聴きながら窓の景色を楽しんでいたら、突然「バリバリ ! 」という音が。その音の出所は、私の左斜め前。
そこには、ブランド物であろうスーツに身を包み、ブランド物とすぐ分かるカバンを持った40代くらいの男性が座っていました。その席は2人用なのですが、自分の横にカバンを置き、足を大きく開いて座っているので、もう一人が座るスペースなどありません。
この時点で「ん?」と思ったのですが、この男性から何故あの「バリバリ!」という音が出たのか、一見しただけでは分からず、様子を伺っていました。すると、男性が少し体勢を変えた瞬間、その音の出所が判明したのです。
ペットボトルの悲劇!?
その音の出所は、男性が持っていたペットボトル。飲み終わった後のボトルが邪魔になったのか、窓と手すりの隙間に、空いたペットボトルを無理やりねじ込んでいたのです。その時の音が、あの「バリバリ ! 」だったわけです。
「え ? まさか、置いていかないよね ? 見かけはちょっとお派手な感じだけど、バスにゴミを置いていく人なんてあんまり見ないし…。」と心の中で叫びながらも男性の動きが気になって仕方がない私(笑)。「人を見かけで判断しちゃだめだよ。」「でも、”見た目が9割”って何かで見たことあった。」なんて色々と考えながら、降りる時には持って行ってくれることを願っていました。
そんなことを考えているうちに、終点に着き、男性は席を立ってバスを降りていきました。祈るような気持ちで男性が座っていた席に目をやると、無残にも窮屈そうなペットボトルの姿が…。
金髪の月の天使
「ダメだったか…。」そう思いながらそのペットボトルを何とか抜き取り、降りようとしたその瞬間。「マジありえないっすよね。」という声が。
声のする方を振り返ると、そこには20代前半と思われる女性。髪は金髪のロング、肩を半分出すスタイルの服で、その肩にはアートされた蝶が舞っていました。サングラスをかけ、表情があまり見えませんでしたが、一見、ちょっと怖そう(ごめんなさいね…)私の3倍は長い爪をした手をこちらに伸ばしたかと思うと、先ほどのペットボトルを私の手から取り、「これ、ゴミ袋だからいいよ~。」と言って彼女の持っていた紙袋に入れました。
「いいんですか ? 」と聞くと、ピースサインをし、「こういう大人ってマジでカッコわりー。」という言葉を残し、颯爽とバスを降りていきました。
「めちゃくちゃカッコいい!」と感動しつつ、彼女の後からバスを降りた時、彼女の耳についているピアスに目がいきました。彼女がしていたピアスの形は、なんと三日月 ! ! ! それを見つけた私は大興奮(笑)。「やっぱり月だわ。月が好きな人は違うわ。」なんて勝手に満足しながら、清々しい気持ちでお仕事に向かいました。
素敵なお姉さん、ありがとう !”人は見かけだけでは分からないこともある”ですよね。
片岡由季
片岡由季氏 武蔵野短期大学にて国際教養学科および秘書コースに在籍。 その後、玉川大学英米文学科に編入。 前職はNPO法人日本ケアフィットサービス協会にて「サービス介助士」の育成に携わり、全国の企業研修を担当。 2010年4月より父である片岡慎介氏の後を継ぎ有限会社ビュージックの代表取締役となる。 現在は、断食道場やサロンなどで「月のお話会」を行い、「なりたい自分」「輝く自分」になる為の月のテンポ活用法をお伝えしている。 |
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