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ハツキ的“らくなちゅらる”な生き方

常務取締役
室長/管理部長兼

中川 葉月 (なかがわ はつき)

【Vol.32】しあわせの味

投稿日:

05sa_27.jpg 第二子を授かり、今回は「ソフロロジー」を出産に取り入れてみようと、CDを聞き始めました。そのCDの中で「あなたが一番楽しかった、そして心も体もリラックスした、のんびりとした思い出をイメージしてください」というフレーズがあります。そこで私はいつも、人生の中で一番おいしかったものベスト3が出てくるのです。

 それは、1位:ネパールで食べたチョコレートプディング、2位:息子を出産した後に食べた玄米粥、3位:サムイ島で食べたバタークリームケーキです。

 今まで高級料亭やレストラン、マクロビオティック料理を含め、おいしいものをたくさん食べてきました。しかし、この何でもないような、上位3つを食べたときの感激に勝るものはないのです。

 それらは、決して高級なものではなく、おそらく今私の目の前に持ってこられても、感激するような味ではありません。では、なぜここまで「おいしい」と記憶に刻みつけられるのか。それは、心みたされたしあわせな想いがそこにあるからに他なりません。チョコレートプディングは、息子を妊娠中に夫と旅行時に食べたもの。ネパールの寒い高地で少し体が冷え、妊娠でお砂糖断ちをしていた私に、ホットチョコレートプディングが染み渡りました。玄米粥は、出産をしてぐったりとした私を、芯からあたため癒してくれました。バタークリームケーキは、夫と旅行に行ったときに、お部屋のベッドにサプライズでプレゼントされたケーキでした。

 どれも、夫との旅行、息子の出産という心の底からしあわせだと感じた瞬間が、その場にはあったのです。私は今まで「人生で一番おいしかったもの」で、必ず先の3つを挙げていましたが、このソフロロジーのCDを聞き、それは「人生でしあわせだと感じた瞬間」に置きかえられるということに気づきました。食材や調理法は関係なく、しあわせな場で食べたかどうかが、とても大切なのです。

 夏に迎える出産が、また私にとってしあわせだと感じる瞬間になると思うと、今から楽しみです。次の子は、私にどんな「おいしい」記憶を刻みつけてくれるでしょう。そして今日のお食事は、夫と息子と3人で楽しく食べようと思うのです。

- ハツキ的“らくなちゅらる”な生き方 - 2010年4月発刊 Vol.32

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