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インタビュー取材しました。

自分を慈しみ、 笑顔を引き出すメイクの力
プレマ株式会社 プレマルシェ・ジェラテリア 中目黒駅前店 店長 小林 由佳 インタビュー

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2018年7月にオープンしたプレマルシェ・ジェラテリア中目黒駅前店。この店の店長を務めるのが、前職はメイクサロンの専属アーティストという経歴の小林由佳。同店の3階には、学びと体験を提供する場としてプレマルシェ・スタジオ中目黒があり、彼女はここでメイクのワークショップも開催しています。そんな彼女に、ジェラテリアで働くことになったきっかけ、そして、メイクとはどのような存在なのかを聞きました。

プレマルシェ・ジェラテリア中目黒駅前店 店長
メイクアップアーティスト
小林 由佳(こばやし ゆか)

1980年3月31日福井県生まれ。富山県育ち。20歳で上京、ヘアメイクアップアーティストの先駆者、渡辺サブロオ氏に師事。師匠が手掛けるメイクサロン「THE SABLO’S VEIW 伊勢丹新宿店」の専属メイクアップアーティストとしてオープンから約7年在籍。その後2年間渡英。帰国後は同氏のコスメブランド「LE WATOSA表参道」の直営店に復帰。2018年7月のプレマルシェ・ジェラテリア中目黒駅前店オープン時より店長を務める。スタジオでは個人レッスンのほかに定期的にワークショップを開催。(一社)日本フィトセラピー協会、(一社)日本ハンドケア協会認定 ハンドケアセラピスト、足ケアセラピスト/ルボア認定 フィトライフ コーディネーター

メイクとジェラートの共通点

――プレマルシェ・スタジオでのメイクアップの仕事と、プレマルシェ・ジェラテリアの店長を兼任されていますが、きっかけを教えていただけますか?

小林 私はずっとメイクサロンでメイクアップ、いわゆる外側美容をやってきました。でも年齢とともに、食べ物の影響が肌にダイレクトに出るようになってきて、これはなにか私の身体に無理をさせているに違いないと考え始めました。根本的な「キレイ」を目指すのなら、メイクだけじゃなくて内面美容が大事だと思うようになり、悩んだ末、当時働いていたメイクサロンをやめることを決意しました。そこで自然食の勉強をしたいと思って相談したのが、プレマでも紹介している無肥料自然栽培の作物を扱う(有)サン・スマイル代表の松浦さんです。偶然にも松浦さんと飲み友達だったんです(笑)。松浦さんは中川社長の取り組みをご存じですから、「ジェラート屋やらない?」と言われたんですよ。最初はお断りしました。私はメイクをもとに自分の世界を広げていきたいという想いがありましたから。でも「大好きな自然食のパイオニアで、本当にすごい社長さんがやっている店だから、メイクの勉強もしながら自然食のことやオーガニックも学べるよ」と言われて、「だったらぜひ」とすぐに履歴書を送ったんです。そうしたら中川社長から、「週末にある東京の催事でジェラートを体験していただけませんか? 私たちがなにをしようとしているかご理解いただく良いタイミングかと思います」と連絡がありました。当時はまだメイクサロンで働いていて、いつもなら週末は仕事だったのですが、その週は偶然休みをとっていて、なんだか巡り合わせを感じましたね。最初に、「メイクの仕事がしたい」という話をさせていただいたところ、中川社長が「実は化粧品開発の話や、京都で開催している講座などを東京でも開催したいという話があって、ゆくゆくはメイクの仕事もしてほしいと思っている」と言ってくれたんです。そのお話を聞いて、なんだか吸い寄せられたような、運命のようなものを感じました。私の探していたものがここにはある、という気がしました。

――ジェラテリアで、お客様と楽しそうに話されているのが印象的でした。

プレマルシェ・ジェラテリア中目黒駅前店にて。おいしいジェラートと笑顔に元気をもらう。

小林 私はもともと接客がとても好きで、本当に毎日楽しいです。常連さんのお顔やお好きなフレーバーを覚えていると、とびきりの笑顔を見せてくださるんですよね。私がプレマで働くことを決意したのは、社長が言う「誰もが子どものような笑顔になれる場所」というゴールに共感したからです。ツールは違ってもメイクも一緒だなって。「笑顔になれる時間=ご機嫌になれる時間」です。私は、メイクアップでその人がご機嫌でいられる時間を少しでも長くできたらいいなという想いがいつも心にあります。それで、社長の目指すゴールが「おいしいジェラート」ではなくて、その先にあるものだというところにすごく感銘を受けたんです。笑顔を見るのが嬉しくてメイクを続けてきたので、方法は違っても「誰もが子どものような笑顔になれる場所」を一緒に作っていける、その場に立ち会えるなんて、これ以上に幸せなことはないですよね。もちろんジェラートがめちゃくちゃおいしいのもポイントですけど(笑)。

メイクは「お守り」
だから今がある

――メイクの仕事をしようと思ったきっかけを教えていただけますか?

小林 私は、もともと自分の顔にすごくコンプレックスがあったんです。3月31日生まれで体が小さく、足も遅ければ理解力も遅くて、タレ目だから泣き虫に見えた(実際、泣き虫でした 笑)。それもあって、小学校のころからいじめられて、変わりたいという気持ちがずっと心の底にありました。メイクで顔が変わるというのは、幼心になんとなくわかっていたけど、メイク道具なんて持ってない。そこで、クーピーと色鉛筆でやってみたんですね。そうしたら、目がパンパンに腫れて大変なことになったらしいです(笑)。それを見かねた母が化粧品カウンターに連れて行ってくれて。そこで店員のお姉さんにアイラインを引いてもらったら、目がぱっちりした。本当に嬉しかったです。私の笑顔を見て、店員のお姉さんもすごく嬉しそうな顔をしたんですよ。その顔を見た瞬間「私はあちら側になりたい」と思いました。生きづらさを感じていた私の心に、希望が湧いた。メイクは私のお守りだと、メイクの仕事をしたいという気持ちが芽生えたんです。

――専門学校に入られるまで、メイクの仕事をしたいという気持ちがずっと続いていたんですか?

小林 はい、そうです。小中と同じ学区でいじめが続いていたので、「高校生になったら私は自由だ」と思っていたんですが、高校ではじけたらそれが原因でまたいじめられて。それでも校則に引っかからないようこっそりメイクして。お守りを持つような気持ちで、私にはメイクがあるというのが本当に心の支えでした。

専門学校に入るまでは自分の顔で練習したり、雑誌の切り抜きで勉強したりしました。そのころは、どこか人と違ったメイクを求めていました。それが抜けきらず、今でもちょっと変わったことをしたい、自分らしさやなにかにこだわって生きていきたいという気持ちがあります。そのせいか休むのが下手で、一人で勝手に疲れてしまいます。

母が亡くなったことも影響しているのかもしれません。東京に出るとき、母が引っ越しを手伝ってくれたんですが、ディズニーランド好きの母が、「由佳ちゃんが東京にいたら、ディズニーに遊びに来るのにちょうどいいわ~」なんて言いながら地元の富山に帰って行ったのが、最後に見た元気な姿でした。その2~3カ月後に右手がしびれると病院に行ったら脳に腫瘍が見つかって。元をたどるとリンパ腺にガンがあって、すでにステージ4で、あっという間でした。あまりに突然のことで、人生は有限だと痛感しました。それに、自分の無知をすごく後悔しているんです。もっと勉強すればよかったって。それ以来、なにかを埋めるような、いつも生き急いでいるような感じがあります。

でも、年を重ね、周りの人たちに恵まれたことで、ここ数年でようやく自分の人生を肯定できて、力が抜けてきました。そしたら自分の顔も好きになれた。自分の人生を愛せるようになった。ダメだった自分がいてくれたおかげで今の私がいるんだと思えるようになりました。メイクに出会わなかったら、今もなかったし、プレマに出会うことはなかった。そして、ずっと自分のことが嫌いだっただろうなと思います。

――小林さんの人生にメイクはなくてはならないものなんですね。

顔は宝物。そんな気持ちを持って顔を包み込めば、自分で自分を癒すことができる

小林 そうですね。でも、メイクって必要ないものとして最初に切り捨てられるんじゃないかなと、心に引っかかったことが何度かあるんです。特に震災のとき、強く思いました。衣食住に全然関係ないものをこのまま生業にしていくのかと、自問自答しました。一時期、自分の顔をメイクするのも嫌だと思うくらい、メイクってなんなんだろうって悩みました。それで知人に相談したら、阪神淡路大震災のとき、宝塚歌劇団は公演をすることで支援をして、ハッピーを届けたんだっていう話をしてくれて、なんだか救われたんです。そういうアプローチもあるんだなって。宝塚歌劇団にしかできないエンターテインメントを提供して、被災された方の気持ちをパッと震災から抜けさせたということに感銘を受けました。メイクもツールの一つでしかないけど、人間という感受性を持った生き物に訴えかけることができるし、爆発的な力を発揮することもあるんじゃないかなと思えたんです。

また、戦争で傷を負った人のなかで、手足を失くした人よりも顔に傷を負った人のほうが、圧倒的に自殺が多いという話があります。そういうことを知って、顔って自分のアイデンティティを保つのに大事なものなんだと改めて思いました。顔は宝物で、自分を保つためにあるのかなと思っています。

これまで、メイクの仕事でたくさんの人に接してきて、自分をないがしろにしている方がすごく多いと感じています。そう感じたとき、私は「あなたのお顔を宝物だと思ってください」と伝えるようにしています。ちょっとしたスキンケアでも、ほんの一瞬でもいいから、手のひらで顔を包み込む時間を作るだけで、全然浸透力が違うんです。たとえばお子さんをさわるとき、「かわいいね~」って手を丸くして包み込むと思います。それを自分にもしてあげると、気持ちがすごく穏やかになって、肌もちゃんと応えてくれるんですよ。昔から「お手当て」っていいますよね。私はその力を信じていて。私はハンドマッサージも学んだのですが、触れる範囲が広いと人って安心するんです。それは自分の手でも同じで、自分で自分を癒せるということです。私もいつも意識的に自分の顔を宝物だと思うようにしています。そのことをみなさんにもお伝えしたいです。

――最後に、今後の展望を教えていただけますか?

小林 ジェラテリアでは、これからも「誰もが笑顔になれる場所」を大好きなスタッフと作り続けていきたいです。スタジオでは、メイクレッスンやワークショップなどを通して、メイクやスキンケアにまつわる話をたくさんしていきたいです。ちょっとしたポイントで、みなさん本当にかわいくなるんです。私自身がメイクによって心に希望を持てたように、「笑顔になれる、ご機嫌でいられる」きっかけを少しずつでも作っていけたらいいなと思っています。

また、コスメの開発にも携わりたいです。私はオーガニックに関してはまだまだ素人ですが、メイクの仕事で培ってきた手と目の感覚と技術は誇れるものだと思っています。それを活かしていければいいなと。今のコスメ業界って情報が氾濫して、コスメ好きの私でさえ疲弊しています。オーガニックコスメならではの難しい点はあると思いますが、もっと勉強してみなさんのお声を聞いて、実用的で効果もあって気分の上がるようなコスメを提供できたらいいなと思います。

- 特集 - 2019年6月発刊 vol.141

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