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中川信男の多事争論

「多事争論」とは……福沢諭吉の言葉。 多数に飲み込まれない少数意見の存在が、 自由に生きるための唯一の道であることを示す

プレマ株式会社 代表取締役
ジェラティエーレ

中川信男 (なかがわ のぶお)

京都市生まれ。
文書で確認できる限り400年以上続く家系の長男。
20代は山や武道、インドや東南アジア諸国で修行。
3人の介護、5人の子育てを通じ東西の自然療法に親しむも、最新科学と医学の進化も否定せず、太古の叡智と近現代の知見、技術革新のバランスの取れた融合を目指す。1999年プレマ事務所設立、現プレマ株式会社代表取締役。保守的に見えて新しいもの好きな「ずぶずぶの京都人」。

【Vol.10】今、『水』に意識を向けよう

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01ga_10.jpg 世界の人たちのうち、安全な飲み水を手に入れることが出来ない人が5人に1人もいます。私たち日本人は、基本的に水の豊富な国で生活していますから、この事実を知る人はあまり多くはありません。

私はあるときネパールでアパート暮らしをしていました。首都カトマンドゥでは、当時水道からは1日2~3時間しか給水されないのです。ホテルではその時間にタンクに貯水しますから、普通の観光客は苦労しませんが、アパートに住んでいるとその不便さは相当なものです。こういう生活をしていると、限られた水をどうやって使うかという知恵がついてきます。インドでもネパールでも、地域にもよりますが、水は相当貴重な存在で、いつでも、いくらでも手に入るものというよりは、「上手に活用するもの」という意識が出てきます。

今、私たちは給水に制限も受けていませんし、水が手に入らないという理由で命を脅かされてもいません。しかし、この先どうなるのかということを充分意識しておく段階に来ています。世界に存在する水のうち、97.5%は海水です。淡水は2.5%しかありません。その少ししかない淡水のうち、飲める水の割合はごく僅かしかありません。その量は、地球上の水を2?のペットボトルに例えると、大さじ1杯にも満たないのです。

私たち人間は、最低でも生存するために1日3?程度の水が必要だと計算されます。さらに恐ろしいことに、世界の家畜は45億頭、牛は1日25?の水を必要としています。現在約62億の人口は、加速度的に増えていることはご存じの通りですが、世界中で肉食が進み、人口が増えて食料のために農業生産で淡水が利用されることを考えると、水の状況はすでに逼迫した段階を迎えています。

日本のような先進国に限らず、インドやネパール、中国などでも、分解が難しい合成界面活性剤が欧米日の洗剤メーカーによって宣伝され、大量に使われている現実を考えると、世界中の水は汚染が進んでいることは間違いありません。より便利な生活をしていて充分な教育を受けた私たちが、これ以上貴重な水を汚染する原因を作ることは、即刻止めなければいけないと考えています。

- 中川信男の多事争論 - 2008年6月発刊 Vol.10

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