夏真っ盛り。日差しが容赦なく私を焦がす中、甲子園にある物流センターへ久しぶりに足を運びました。
ここは、その名の通りお客様へ商品をお送りするための要です。要でありながら派手なことはありませんが、商品をお届けした際“ぱぁ~”とお客様が笑顔になるよう祈りながら、地道に仕事をしている部署です。
久しぶりにスタッフと話をしているなかで、「娘が大学受験だったので~」「息子が中学3年になったから~」という話題が出て、私は驚いてしまいました。“もう、そんなに大きくなっているの!”と。というのも、彼女たちとついこの間まで、高校受験や小学校のPTAの話をしていたはずだからです。思えば、ちょうど彼女たちが入社したころは、私も母親になるなんて想像できませんでしたから、子どもたちがそれだけ成長しているのも当たり前ですね。
先日、赤ちゃんが誕生し父親になったスタッフが甲子園にいるのですが、そのスタッフの変化に、まわりが皆驚いていました。父親になってから、仕事をするうえでの視野が広くなり、時間を意識しメリハリをつけた仕事ができるようになったというのです。
「入社したころはただの青年だったけれど、結婚し子どもが産まれ、父親になるという過程を間近で見ていると、どんどん彼が変化しているのがわかる。こうやって間近で人の進化成長を見ることができるのは、とてもうれしいし、刺激になる」と、まわりのスタッフはいっていました。人生のうえでの大きな変化が、この数年で次々と起こっていることが、彼の仕事でもプラスになっていっているようで頼もしく感じました。そして、それをまるで母のように見守り支えてきた、まわりのスタッフのよろこびが私にも伝わってきました。
子どもの成長は傍目でもよくわかりますが、大人になってからの成長は気づきにくいものですし、起こりにくいものでもあります。特にメンバーが安定し、ともすればただ停滞感だけが漂いそうな中、成長し続けそれを皆が気づき支えてゆける環境となっていることが、私はうれしくそして安心して出産に臨める要素になりそうです。