子守唄の思い出
「ねーんねーん、ころりよ、おころりよ」。
これは、私が小さな頃の一番のお気に入り子守唄です(笑)。その他にもいくつかお気に入りがあり、毎晩寝る前になると母や伯母に歌ってもらいながら眠るのが私の決まりでした。
一方、姉は面白くて、美空ひばりさんの明るい曲だったり、本来であれば目が冴えてしまうような曲が好きだったので、私好みの歌を歌うと姉が「違う歌にして」と言い、姉好みの歌を歌うと私が「眠れない」と言うものだから、母や伯母は大変だったと思います(笑)。それでも絶妙のバランスで選曲し、毎晩私たちを寝かしつけてくれたのはすごい! 私にとって子守唄は心を安定させてくれる大切な存在で、嫌なことや気になることがあっても、子守唄を聴くと自然に眠りへと導かれました。
月の子守唄
あれから30年近く経った今、さすがに母や伯母に子守唄を歌ってもらうことはなくなりましたが、父が作ってくれた「月の子守唄」を毎晩聴いて眠っています。「月の子守唄」は、眠りの質を上げることをテーマに作られていて、日本子守唄教会の推薦を頂いているのですが、メロディーラインが優しくて、小さな頃、歌ってもらった子守唄を思わせるものですから、眠る時以外でも、落ち着きたい時や優しい気持ちになりたい時に聴くようにしています。
そして、この曲に一番敏感に反応するのが小さな子ども達。泣いたりぐずったりしている子の前で流すと、泣きやんでじーっとスピーカーの方を見ています。何かを感じているのかなと思いながら、自分の小さな頃をよく思い出します。
「胎内記憶」を知っていますか?
ところで、「胎内記憶」という言葉を聞いたことがありますか ? 私は2年前、あるドキュメンタリー映画を見て知りました。
胎内記憶とは、お母さんのお腹の中にいる時の記憶や、お腹に入る前の記憶のこと。驚くことに、3歳までの子どもをリサーチしたところ、多くの子どもにこの胎内記憶があることが分かったそうです。
実は、4歳の姪が言葉を話し始めた頃、「ママが優しそうだったからママのところに生まれてきた」とか、「すぐ後ろにもう一人いた」という話をしてくれたことがありました。その当時、胎内記憶の存在を知らなかった私は、何のことだか分からず聞き流していたのですが、その後、胎内記憶のことを知り、2人の姪は年子なので、「すぐ後ろにいた」も妙に納得してしまいました。
お母さんを選んで生まれてくる!?
子ども達に話を聞いて分かったことは、自分で「このお母さんの所に生まれよう!」と決めてくるのだそうです。お母さんはどんな人で、生まれた後、自分はどんな人生を歩むのか、全て分かって生まれてきているのだといいます。虐待を受けてしまうような子でも、自分の力でお母さんを何とかしたいという想いから生まれてくることを決める子もいるそうです。
よくドラマなどを見ていると、「子どもは親を選べない」とか、「好きでお母さん(お父さん)の子になったわけじゃない」というセリフが出てきますが、そうではなく、全て自分で分かっていて、それを承知で生まれてくるのだそうです。
自分で選んだ人生だから
この胎内記憶の存在を知った頃、父が突然他界し「これからどうなるんだろう」と不安でいっぱいでした。でも、こうなる事を私は初めから知っていて、それでも生まれてきたいと思ったから生まれてきた。今はそのことを忘れてしまったから不安だけど、全て自分で納得し、自分で決めて生まれてきたのだから大丈夫。私には出来るはず。こんな風に思えるようになり、とても気持ちが楽です。
母を選び、生まれてきた私ですが、ふと気づけば、そろそろ私も選ばれる側の年齢になりました(笑)。きっと今頃、上のほうからチェックされているのかと思うと、気持ちが引き締まる思いです。子どもを授かるかどうかはまだ分かりませんが、もし授かったら、選んでくれたことに心から感謝の気持ちを伝えよう。そう決めています。
片岡 由季
片岡 由季氏 武蔵野短期大学にて国際教養学科および秘書コースに在籍。 その後、玉川大学英米文学科に編入。 前職はNPO法人日本ケアフィットサービス協会にて「サービス介助士」の育成に携わり、全国の企業研修を担当。 2010年4月より父である片岡慎介氏の後を継ぎ有限会社ビュージックの代表取締役となる。 現在は、断食道場やサロンなどで「月のお話会」を行い、「なりたい自分」「輝く自分」になる為の月のテンポ活用法をお伝えしている。 |
ゼッテン・116 高周波をスピーカーから発信し、付属の可聴音CD(テンポ116の音楽)を流すことで潜在能力の活性化を図ります。 |