長男は、三歳より合気道のお稽古へ行っています。以前より夫と「合気道は習わせたい」といっていたので、近くに道場ができたのをきっかけにして習うようになりました。
今朝も寒い中合気道のお稽古がありました。少し前までは、朝起こしても起きるのが嫌で泣いたり、機嫌が悪いまま道場へ行くこともしばしば。やっと道場へいっても、フラフラとして他の遊びをはじめてしまうことすらありました。
ところが、このところお稽古の前夜は「ちゃんとあさおきるし、なかないからね」といって眠り、朝も寒くて起きにくい中「あいきどうに、いく」と、ちゃんと起きて着替え、機嫌良く行くようになりました。今日も、元気に道場へ行き、いつもならば間にゲームを挟みながらのお稽古のところ、大人と同じメニューでお稽古ができるようになっていました。集中力が続かずにすぐに飽きて走り回っていたのが、うそのようです。
まだまだ小さいと思って接することも多いのですが、今朝、道場でスッと立っている長男を見ると「こんなに大きかったっけ ? 」と思ってしまいました。このところ、急激に背も伸びたこともあるでしょうが、まなざしが今までと違うように感じました。いつもならば、技の動きが少し複雑になると、「わからへん」といってふざけていたのが、同じ「わからへん」といっても、その後、先生の動きをじっと見るのです。それは、まるで青年のまなざしのようでした。
今月は、長男のお誕生月です。雪がちらつき、冷え込みが厳しくなってからは、「おかあさん、もう、ぼくのおたんじょうびになった ? 」と、よく聞いてきます。というのも、長男は早生まれ。幼稚園のお友だちが次々に五歳になっていく中、本人としてはなかなか五歳になれずに、しびれを切らしているのです。寒くなったらお誕生日が来ると以前からわたしが言っていたので、寒い日は自分のお誕生日かと確認をしてきます。
そんな、待ちに待った五歳のお誕生日が今月です。五歳になると、まなざしまで変わってゆくのかと、どんどん成長してゆくことによろこびとともに、さみしさすら感じられます。
それでも、「ぼくね、いちごのケーキがいいからね。おかあさん、わかってる ? 」と念押しをする長男。ケーキを見つめる目は、やっぱりまだまだかわいい幼稚園児です。「ゆっくり、大きくなっていいよ」と、つい声をかけてしまいました。
お誕生日、おめでとう。