年が明けて、あっという間に四月に突入していったように感じます。何もしないで一日一日が飛ぶように過ぎていっているように感じてしまい、気持ちがわたわたとせわしなくなってしまいます。そんな落ち着きのない時にわたしが気をつけなくてはいけないことの中に、車の運転があります。
学生の時に免許をとったので、免許証をもってからもう十五年は過ぎています。しかし、ペーパードライバーでして、免許証はただの身分証明書になっていました。とはいいましても、夫が忙しく飛び回っているためにいつもわたしの運転手ができるわけもなく、子どもを連れての中距離移動に便利な車に乗る決心をしたのが、三年前のことでした。
ペーパードライバー講習に通い、夫から車を払い下げてもらってこの三年ほど少しずつ乗るようになってきました。元プロのドライバーをしていた夫からすると、わたしの運転はまったく信用がないようで、夫は酔っ払った時限定でしか乗りません。しかし、それは正解です。
なぜならば、わたしの車にはしっかりと証拠が残っていっているためです。大きな事故を起こしたことはありませんが、そこらの壁や石にあててしまい、傷がつき、「あっ!今危なかったわ。」ということがよく起こります。わたしは「大きな事故はしたこ
とがないから」というのですが、夫にいわせると「ヒヤリハットが重なって、大きな事故になる」となります。でも、この夫の言葉は、トラックやタクシーにのっていた経験が言わせる言葉ですから、重く受け止めなければなりません。
どんなときに車に傷をつけたり”危ない!”という状態になるかというと、やっぱり気持ちに安定感を欠いているときです。何か特殊な事態が起こるとすごく焦り、いったん止って確認をすればいいのにそのまま前に進んでしまい、結果車を傷つける事態に陥ってしまいます。
日常の生活でもそのままで、焦ってしまうと「もういいや、やっちゃえ。」と後先考えずに投げやりに行動したり、逆に「楽勝楽勝!」と慢心して失敗をしてしまったりすることが多々あります。わたしの車の運転が未熟というよりも、日々のわたしが、運転に出ているだけだと思い知らされます。
「前後左右、危ない物があったときにはブレーキがかかる車が欲しい。」とよく言ってしまうのですが、その前に、日々のわたしの行動を見直さねばいけません。チャイルドシートにちょこんと座りわたしに命を預けている二人の息子の「おかあさん、うんてんがんばってな。」が身にしみます。
ハツキ的“らくなちゅらる”な生き方
常務取締役
室長/管理部長兼
【Vol.67】おかあさん、うんてんがんばってな
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