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ハツキ的“らくなちゅらる”な生き方

常務取締役
室長/管理部長兼

中川 葉月 (なかがわ はつき)

【Vol.80】ピンクがすきやねん

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05sa_27.jpg 「おかあさん、みずきはピンクがすきやのに、せんせいがおちんちんのあるひとは、ブルーラインにならんでっていうねん」幼稚園に通い始めた次男が、いいました。どうも、男の子と女の子に分かれて並ぶ際に「青=男の子、ピンク=女の子」で並ぶことが多いようです。しかし、次男の好きな色はピンクです。そのため、幼稚園の上靴も外靴もシューズケースも、歯ブラシも歯ブラシケースもコップも、全部ピンクです。ですから、本人はどうしても大好きなピンクの方に並びたいけれど、先生に男の子は青色の方に行くように言われたようでした。
 わが家は男子二人です。わたしが今まで二人を育ててきて感じていたのは、“なんて男の子のバリエーションが少ないのか”ということでした。まず生まれてすぐの初着の「青か黒」「兜か鷹」からはじまり、服を買う店舗、カタログどれをみても男の子にさく場所は女の子よりも圧倒的に少ないのです。母親的には、何を選ぶにもなんだかとてもつまらなく感じることは少なくありませんでした。また、子どもに「男の子だからこの色」という固定観念を植えさせたくないという思いの他、色・形を限定してしまうと枠にはまった考え方しかできない子になるんじゃないだろうか。と、初めての子育てのときには、いろいろと考えすぎなくらい考えていました。
 そのため、長男が生まれた時から、できるだけたくさんの色を身につけられるように意識するようになりました。ピンクのズボン、赤のシャツ、虹色のソックス、青のパーカー、黒のジャケット、白の……。そのためか、長男も最初はピンクのハートが大好きになりました。今は「ピンクは女の子やから、赤かゴールドと☆がいいわ」といいだし、近く買ってもらえる予定の自転車は金色を探しまくっています。次男は前述のとおりピンク好きです。
 身につける物をカラフルにしたからといって、子どもが多様性のある思考の持ち主に成長しているのかは定かではありませんが、どんな選択をするにしても、多くの中から選べる力を持ってほしいと思っています。
 さて、ピンクの大好きな次男ですが、先日ついに次男の熱意に負け、ピンクで黒の大きなリボンのついたスカートを購入することになってしまいました。とても大切に着ている姿をみると、“まぁ、いいか” と半ばあきらめています。とはいえ、やっぱり男の子。スカートをはきながら棒を振り回して戦いごっこ。長男をも叩きのめすほどの強さを発揮しているところは、男子一筋です。ただ、そんな男子な次男の希望により、先生へ「ときには男の子もピンクラインに並ばせてください」と、伝えたほうがいいのかは悩むところです。

- ハツキ的“らくなちゅらる”な生き方 - 2014年5月発刊 Vol.80

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