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中川信男の多事争論

「多事争論」とは……福沢諭吉の言葉。 多数に飲み込まれない少数意見の存在が、 自由に生きるための唯一の道であることを示す

プレマ株式会社 代表取締役
ジェラティエーレ

中川信男 (なかがわ のぶお)

京都市生まれ。
文書で確認できる限り400年以上続く家系の長男。
20代は山や武道、インドや東南アジア諸国で修行。
3人の介護、5人の子育てを通じ東西の自然療法に親しむも、最新科学と医学の進化も否定せず、太古の叡智と近現代の知見、技術革新のバランスの取れた融合を目指す。1999年プレマ事務所設立、現プレマ株式会社代表取締役。保守的に見えて新しいもの好きな「ずぶずぶの京都人」。

パッションだけで働く

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長くおつきあいいただいているお客様はよくご存じかと思いますが、弊社ではこの5年ほど、オリジナル商品を続々リリースしています。私の中で、どうしても自社で管理できる品を作り出さないといけないという切迫感を感じたのが、東日本大震災でした。大地震、大津波、そして原発のメルトダウンという事態は、高校のときから核兵器や核燃料、チェルノブイリ原発事故について調べ尽くしていた私にとっては想定の範囲内ではありましたが、実際に日本で起きてみると皆さんと同じように置き場のない不安感に迫られる毎日となりました。なにより、高校生のときと違うのは私が食品を扱う会社を経営しているという事実です。もはや評論や批判するだけでは済まされません。予想通りに原発の事態は進展してしまい、もうこの国には住めなくなるだろうと推察もしましたが、幾重もの奇跡が重なり、瑞穂の国、日本はなんとか最悪の事態から守られました。ありがたいことと感謝する一方で、その災禍に包まれる福島に向かったのは必然の理でした。
福島を往復する日々が落ち着いたときから、お客様の「安全な食品が欲しい」というニーズの高まりを強く感じるようになってきます。取引先に話してみても、放射能の知識はゼロに近く明確な答えは返ってきません。ときにまったく根拠がない「測定もどき」が同業他社に横行した時期でもあって、彼らが流す間違った知識も広がり、ますます混乱していました。創業時から有害電磁波対策を提唱していた関係で、弊社には各国にパートナーがおり、無理をいって特別に空間線量計を取り寄せたり、福島での測定を支援したりしたこともあって情報や人が早く集まり、いろいろなことが確認できる体制がいち早く整いました。しかし、当時売っていたものの大半は他社のもので、測定ために1回1キロにもなる検体の協力をお願いしてもすべて有償、ときに「福島産じゃないのにどうして測定しなければならないのか!」と激高されることもあり、強い行き詰まり感があったのです。

責任を明確にする

こうやって、「自分でやるしかない」という思いは強まり、栽培地、原料から行程、包装に至るまで一貫して確認ができるよう、生産者やメーカーと特別なパイプを作ったうえで、弊社のお客様のためだけに特別な品を作っていただく方法を確立していきます。放射能だけではなく、農薬、製造、添加物から社会性の範囲、さらに関わる人のお人柄までを確認できる方法はこれしかありません。もちろん弊社は一部の品を除きメーカーそのものではありません。多種多様な品を、それぞれにプロフェッショナルの力を借りながら、最終的には「プレマ株式会社」の名前を冠して販売するという流れは、このように加速していきました。大量に買い付けて製造元から値引きを引き出し、一円でも安く売るための流通大手のプライベートブランドとは本質的に全く違います。大量消費、経済成長、贅沢が善とされる世の中にあって、少量、持続可能、素朴であることを目指す歩みをこうやって一歩一歩すすめています。それは、人間の欲望が集約し、そして膨大な熱をもって溶け出してしまった福島から始まったのです。

音の世界の探求

ちょっと話を変えましょう。人を元気にするものは何かと考えたとき、私たちが日々口にする食はもちろんですが、音と光の世界が存在します。音は聞こえる(可聴)、聞こえない(不可聴)、光は見える(可視)、見えない(不可視)という世界が存在します。音も光もバイブレーション(波動)であり、その周波数と組み合わせによって性質が決定づけられます。私たちの体や脳の中にも微弱な電気が流れており、固有の周波数をもっています。聞こえも見えもしないと意識することが難しいのですが、体にも生活環境にも感じることができない周波数が満ちあふれており、私たちは、それと気づかないままに生活しています。放射性物質が発する放射能も微弱だと感じることができませんから、測定器を使い測定するまでは何も知り得ないのと同じです。もし、放射能が直接で感じるレベルであれば、それは死に向かう予兆ともいえます。携帯やWi-Fi のシグナルは聞こえも感じもしませんが、携帯で会話でき、インターネットを見ることができます。特定の場所や状態のとき頭が痛い、体調が悪いという状態の原因の一つがこういった電磁波に対する過敏症であり、悩まされる人が急速に増えています。これらの対策をご提案するのも私たちの既存の仕事の一つですが、一方で人を元気にする周波数を発生できる音と光の装置の開発や販売も進めています。

開発中の癒しを与えるスピーカー

実は、「人に癒やしを与えることのできるスピーカー」は完成の一歩手前まで来ているのですが、これが精妙で面白いのです。ちょっとした条件と定義づけで音と周辺の世界ががらりと変わります。まさに生き物のようであり、私もすっかりはまり込んでしまいました。近く、ご紹介できるよう毎日育て続けていますので、どうぞご期待ください。

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プレマ株式会社 代表取締役
中川信男(なかがわ のぶお)

京都市生まれ。
文書で確認できる限り400年以上続く家系の長男。
20代は山や武道、インドや東南アジア諸国で修行。
3人の介護、5人の子育てを通じ東西の自然療法に親しむも、最新科学と医学の進化も否定せず、太古の叡智と近現代の知見、技術革新のバランスの取れた融合を目指す。
1999年プレマ事務所設立、現プレマ株式会社代表取締役。
保守的に見えて新しいもの好きな「ずぶずぶの京都人」。

- 中川信男の多事争論 - 2016年7月発刊 Vol.106

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