その土地のものを食べること(空間)、その季節のものを食べること(時間)、伝統的なものを食べること(習慣)。空間、時間、習慣に気をつけて、化学物質、化学合成製品を避ける。これだけでたいていの体調不良はよくなります。
「郷に入っては郷に従え」、「ところ変われば品変わる」。食べ物が環境の産物であり、人間が環境の変化したものであることは、昔の人がことわざとして残すくらい大きな戒めでした。身土不二の原則を「地産地消」といった経済効率主義的世界に解釈すると、人間の健康を考えるうえでの生物学的視点を見落としてしまいます。
むさぼることも、命の根源である食べ物を汚す(汚染する)ことも大きな罪といえるでしょう。食品添加物や農薬、その他日常生活に使われる化学物質、また高度成長期の大量生産、大量消費、使い捨て文化が生みだした化学物質の垂れ流しの遺産は、自然環境の汚染を繰り返して今に至っています。極めつきは原発事故による放射能汚染です。その結果、生活環境に化学合成物質があふれています。そんななか、たとえばプラスチックのストローをやめることは、汚染が進んだ環境で、少しでもケミカルなものを含まない世界を残してく象徴的な行為であり、文明を見直すきっかけにもなります。かつて割り箸をやめることがエコロジストの象徴だったように。身近なところから意識を変えていくことが世界を変えることにつながるのです。
プレマが提唱するらくなちゅらる
柔軟剤といえば、ケミカルな物質をじかに肌に接することになるので、環境への影響もさることながら、肌の弱い人には死活問題でした。そんななか、今まで不可能とされていた「界面活性剤なし、100%天然成分由来」の柔軟仕上げ剤が、〝洗濯とアイロンが世界一大好き〟なイタリアで生まれます。開発したのは、オーガニック洗剤「フォーリア」シリーズ開発元のピエルパオリ社。今年創立80周年を迎える同社が、フォーリアの柔軟剤パウダーを開発しました。柔軟剤はいらない、もしくは敬遠していたという方でも安心してお使いいただけます。
衣類は見栄えだけでなく着心地も大切です。フォーリアの柔軟剤パウダーの秘密はクレイです。クレイとは粘土のこと。太古の昔から、動植物はクレイすなわち大地のエネルギーによって癒やされてきました。最近では世界的にクレイが注目されており、日本でもセラピーやパック、癒やしやアーシング等、幅広く活用されています。フォーリアの柔軟剤パウダーには、クレイの一種、ベントナイトが使われています。ベントナイトは、水を吸うことで体積が10倍以上膨張し、強い粘性を発揮する性質があります。洗濯をする際、ベントナイトは衣類の生地のすき間に入り込み、水を吸って膨らみます。すると生地のすき間が広がり、衣類がふわふわになるのです。
また、一般的な液体柔軟剤のように衣類を油膜でコーティングすることもありません。100%天然成分で、赤ちゃんやデリケートな肌の方をはじめ、すべての方に、これまでにない安心感と心地よさとふんわり感をお届けします。さらに、天然精油によるラベンダーの香りが、洗濯を「めんどくさいこと」から「癒し」へと変えてくれるでしょう。
人間は、自然汚染と引き換えに享受してきた便利さから、そろそろ脱却しなくてはなりません。衣食住において、自然になにかを求めるばかりではなく、自然になにを貢献できるかを考える時代です。そのきっかけが、身の回りのなにを選ぶかなのです。