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くま先生のすこやか診察室

「子どもも親も、家族みんなの笑顔と幸せのために」総合医療くま先生からのメッセージ

統合医療やまのうち小児科・
内科医師

山内 昌樹 (やまのうち まさき)

小児科医として勤務していたが、西洋医学の素晴らしさを感じつつ心から望む医療と現実のギャップに悩み、軽度のパニック障害を経験。YHC矢山クリニックで小児科 を担当し、病気の真の原因を学ぶ。お母さんの自己肯定感を取り戻すことが家族みんなを笑顔にし世界を平和にすると確信している。
〒849-0915 佐賀県佐賀市兵庫北5丁目8-7-2
0952-33-8500
http://www.yamanouchishounika.jp/

ほんとうはどうしたいのか?

投稿日:

前回は、「本音の声」を聞くためには思考をおとなしくさせる必要があります、というお話でした。

思考は生きている限りなくなることはありません。でも、次々に湧いてくる思考をそのままにしておくと、脳内の思考を扱う作業領域がすぐにいっぱいになります。作業領域がいっぱいになるということは、気持ちに余裕がなくなるということです。いつもセカセカとして、セワしない気分になります。人間の脳はとても優秀なので、なんとかしてこのマルチタスクを処理しようと、限界まで頑張ってしまいます。そして一つの作業が終わったら、すぐに別の問題に気づいたり、以前から手を付けていなかった問題をもち出してきたりして、いつまでたってもこの作業が終わることはありません。

「今」を感じると思考が減る

気持ちに余裕をもち、ほんとうにしたいことに気づくためには、思考を減らす工夫が必要です。「考えないようにしよう」と思っても、「考えないようにしよう」という思考が増えるだけです。
 顕在意識では、脳は一度に一つの作業しかできません。そして思考は過去と未来についてしか、働かせることができません。その性質を利用して「『今』を感じる」ということをすると、思考をぐっと減らすことができます。

一番簡単なのは、体の感覚に気づく練習です。「今、椅子に触れている体の部分を感じる」「今、空腹を感じる」「今、風のさわやかさを感じる」「今、香りを感じる」「今、体に洋服が触れているのを感じる」「今、呼吸の空気の流れを感じる」。これは、今はやりのマインドフルネスと同じ方法です。
 
思考によって「『今』を考える」ことはできません。「『今』は感じるもの」だからです。感じているときは思考が働かないので、気持ちが落ち着いてきます。気持ちがフラットな状態で、ほんとうはどうしたいのかを感じると、思考の邪魔が入りにくくなります。

想像からヒントを得る

思考の性質として、自分にとってネガティブな問題を探して、改善しようというものがあります。考え事の多くは、自分にとって問題があると感じていることから始まります。その問題をどうしたらよいかと考えているのです。自分にとってネガティブな事柄だと認識しただけで、血中にアドレナリンが分泌されて、血流が悪くなったり、イライラしたり、痛みを感じやすくなったりします。
 
逆に、ポジティブなことをイメージすると、体も心もリラックスします。そこで、これ以上ないポジティブを想定したうえで、ほんとうはどうしたいのかを感じてみましょう。たとえば、人間関係で悩んでいるのであれば「もし自分がどんなことをしても、世界中のすべての人が自分の味方をしてくれるとしたら、なにをしたいだろうか?」「どんな選択をしても、世界中のすべての人が、絶対自分のことを愛してくれるとしたら、どうするだろうか?」と想像してみてください。金銭問題で悩んでいるのであれば、「もし自分がなにをしても、必要なお金が必ず手に入るとしたら、なにをしたいだろうか?」「どんな選択をしても、結果として1億円手に入るとしたら、なにを選ぶだろうか?」と想像してみましょう。
 
場合によっては、極限のマイナスを想像してみることで、ヒントが得られることがあります。「世界中の人が自分の敵で、なにをしても1億円損する、という最悪の状況だったら?」「すべてのしがらみを無視して、やけになって、死ぬ前に本当にしたいことをするなら、なにがしたい?」という想像をしてみましょう。
 
ほんとうにしたいことが見つかると、エネルギーが溢れ出します。これをするために生まれてきたということがわかると、どんな困難も成長の糧にできます。生きる力が湧いてきます。

- くま先生のすこやか診察室 - 2019年10月発刊 vol.145

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